エクサウィザーズ(4259) #日本株 #IPO #2021 | IPOの解説 目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有
2021年12月 新規上場 JDSC「AIアルゴリズム・サービス」
事業概要
事業概要は、
独自開発のAIアルゴリズムと様々な業界の業務知見を組み合わせたAIサービスとしてコンサルティング、AIアルゴリズム開発、サービス設計、顧客業務プロセスへの実装までの一連のソリューションを提供顧客や事業提携先に開発・提供しています。
事業情報
売上構成比率は、
86%がAIプラットフォーム事業
14%がAIプロダクト事業
AIプラットフォーム事業は、
エクサウィザーズグループのAIプラットフォーム「exaBase」に蓄積されたデータ基盤を用いたコンサルティング、アルゴリズム・ソフトウエア開発を通じて、顧客企業のデジタル・AI戦略やDX等の推進体制の立案・実行及び投資効果の最大化を支援するサービスです。
年間250件以上実施しているプロジェクトを通じて、様々な業界における構造化及び非構造化データが蓄積され、それらに基づき発展させた機械学習、自然言語処理、深層学習技術を中心とした高機能なアルゴリズムを保有していることが、強みです。
顧客企業のコンサルティング・アルゴリズム/ソフトウエア開発・サービス設計などを行うフェーズでは、提供するアルゴリズムは未知の企業課題に応じて新たに開発される場合と、類似性のある課題について「exaBase」内のコンポーネントやノウハウを援用して開発を行う場合があります。
契約内容に基づいて、FTE型(フルタイムのスタッフの労働量換算)やPaaS型(使用条件・状況に応じて価格を算定する方式)で提供価格を算定し、多くの場合は業務提供期間中に毎月プロジェクト・フィーを収入として計上しています。
導入・運用期では、開発したアルゴリズム等を顧客企業の業務オペレーションや提供サービスに組み込み、PaaS型(Platform as a Service)の課金方法に基づき、継続的に「exaBase」を利用する期間中に毎月一定額のライセンス・フィーを収入として計上します。
AIプロダクト事業は、
多くの企業に共通した業務課題に向けて、顧客が自社で新規にAIアルゴリズムを設計・開発することなく、顧客の業務プロセスに簡易に導入・活用可能な完成度の高いAIをソフトウエア(「exaBase 予測・分析」、「exaBase 企業検索」などの自社プロダクト)として提供しています。
これは、AIプラットフォーム事業における顧客企業へのAI導入を通じて、業務・業界ごとのAIの導入余地や導入による影響、開発したAIアルゴリズムの汎用化可能性などを判断する経験と知見を蓄積し、この中でより広範に多企業に対して共通して提供可能と判断したAIアルゴリズムについては、周辺機能を作り込むことでソフトウエア化し、AIプロダクトとして継続課金方式等で顧客へ提供しています。
PICKUP情報
収益モデルについて:
FTE型(フルタイムのスタッフの労働量換算)やPaaS型(使用条件・状況に応じて価格を算定する方式)があります。
売上の季節性について:
売上や利益が第4四半期(1月から3月まで)特に3月に偏在する傾向があります。
顧客層について:
主に大企業の銀行、証券、保険、製薬、製造、電力、通信・インフラ、小売消費財、人材、物流、不動産など190社を超える企業(2021年9月末時点)に対しサービスを提供しています。
今後の成長について:
DXの推進にむけての企業投資意欲が高まり、AIプラットフォーム事業、AIプロダクト事業の双方で顧客企業から旺盛な新規受注が期待できる良好な事業環境が継続していくと、エクサウィザーズは環境を判断しているため、好調な状況が継続する可能性があります。
一方、上昇したAIスタートアップ企業の中には成長鈍化による株価の大幅な調整を行っているものもあるため、上場後の決算発表が注目されそうです。
同業他社について
AIプラットフォーム、AIプロダクト関連に参入する企業は増えてきています。それぞれ得意とする業界や領域があります。(3906)ALBERT、(2158)FRONTEO、(3655)ブレインパッド、(4488)AI inside、(4011)ヘッドウォータースなどがあります。
まとめ
・コンサルティング、AIアルゴリズム開発、サービス設計、顧客業務プロセスへの実装までの一連のソリューションを提供
・汎用的なAIサービスを自社AIプロダクトとして提供も行っている
・粗利率が約64%前後である
・顧客は主に大企業
・中国に連結子会社がある
・2016年創業だが、2004年に浜松で設立された静岡大学発ベンチャー企業を2017年に経営統合
・取締役会長が筆頭株主、二番手は創業時メンバーで元取締役、現在は辞任して別会社を設立
・ベンチャーキャピタルの株式保有率が約1割
・新株予約権が約15%ある
業績について
21年3月から連結会計となっています。
売上高の面では、直近21年03月期は、AIを用いたDX支援やAIプロジェクトによるイノベーション創出案件を多数の大手企業と取り組み、継続顧客を中心に顧客単価が向上したことで約27%増収しています。
利益面では、営業損失で468百万円から508百万円へ赤字が拡大しています。大きな要因は、人材投資への先行投資ですが販管費率は改善しています。
IPO情報
AI分析
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。
さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。
他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。
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