思考停止の頭を叩いてみれば、軍国主義化の音がする
タイトルは、ご存じ「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」を思い付きで、もじってみた。昨今の日本の政治家やいわゆる’知識人’たちの発言、’令和’改元お祭り騒ぎに一斉に興じる人々をみていると、本当に狂気に近いものを感じる。
令和お祭りムードの裏で、自衛隊の多国籍軍参加、シナイ半島派遣がひっそりと進められていたようだが、報道の扱いは極めて小さい。自衛隊員の応募資格年齢上限も26歳から32歳へ引き上げられる。自衛隊を日本国憲法に明記してもその意味合いはなんら変わらないというなら、わざわざ明記する必要もなかろう。
Twitter上にも動画がまわっているが、関西の番組では’ワースト政治家10人’の名を挙げて吊し上げにかかっている。ノームチョムスキー名誉教授の言葉を拝借すれば、番組に出演しているコメンテーター達は総じて「権力に従順な知識人」である。暴言、失言、不倫といった失態をおかした政治家の中に弱者目線にたつ山本太郎議員の名が。こうしたイメージ操作に見事にはまって、私の身近な人、祖父や元担当教官も山本太郎議員のことを罵倒する。私はそういうとき思うのだ、「お前に山本太郎の何がわかる?」と。会ったこと事もない、当然話したこともないくせに、山本太郎の全人格を否定するようなことをよくもぬけぬけと言えるなと、身近な人間だけに腹が立ってしかたない。
山本太郎は’教祖’ではないので、私も全ての政策を盲信しているわけでなないけれど、彼の生き様に賛同している。実際に街頭演説を聴きに行って、いくつかの言葉を交わしてみれば、どれほどに彼のことが歪曲してテレビで伝えられているかがわかる。
子供のうち7人に1人が貧困、女性のうち3人に1人が貧困。福祉を散々切り捨て、消費税の84%の使途不明。生活に困った若者が戦地、最前線に送られて散っていくことがいつ起きてもおかしくない。この国がいままさに没しようとするところ、山本太郎議員の立ち上げた'れいわ新撰組'に寄せられた1億円の寄付金の重みを考える。