セサミストリートに学ぶ~#BlackLivesMatter
全米から全世界へ広がる人種差別廃絶の平和的抗議運動。
先日、この運動を若い世代が担っていることをオバマ前大統領が歓迎、期待しているとコメントしていた。
アメリカはついにセサミストリート、子ども向け番組において、〈レイシズムとは?〉真正面から向き合った。
手始めに冒頭
エルモ〈レイシズムって何?〉
エルモ父〈肌の色の違いで不公平な扱いを受けることだよ〉
パペットがずっとでてくるのかと思えば、そこから登場して子どもや、子どもを持つ親からの質問に回答するのが、全てプロフェッショナル。
アトランタ市長、名誉教授、宗教学教授、小児科医、元フィラデルフィア警察幹部...
なぜ肌の色の違いで差別が起こるのか?
※奴隷制度の歴史にさかのぼって説明。
なぜ肌の色の違いがあるのか?
※メラニン色素の違いを説明。
肌の色の違う友達がいたらどうすれば?
相手がどう思っているのか一緒に話すことが嫌じゃないかどうか聞いてから、今起きてる運動のことなど、どう思う?ってお互いに話してみてはどうだろう。
親が今起きている運動に一喜一憂しながら、気持ちが揺れ動いていることを子どもに話すのは、まだ早いだろうか?
子どもにも、いろんな形で情報が入ってきているので一緒に話してほしい。ただし、警官による暴行などは少し難しい問題なので、その子に合わせたタイミングで話してあげてみてはどうだろうか。
〈白人〉特権とは?
差別的な考えの元凶として注意しなければならない。
この運動を発展的にするためには?
例えばCovid19問題からアジア系への差別も起きている。多様性こそ素晴らしい。みんな違っていいんだということを学んでほしい。
抗議運動の意味、起源は?
〈黒人女性〉がバスに乗ることを拒否されたところから、肌の色によって差別されるのはおかしいと、運動が始まった。間違ったことを繰り返すのはもうヤメにしようと今みんな立ち上がっている。
矢継ぎ早にどんどん子どもたちから質問がとぶし、メモをとっていなかったので全ては覚えきれなかったが、事実を事実として真っ直ぐに。手加減なしだ。
日本が子ども向けにこのテーマで番組を作ることができるだろうか?
私が日本で起きている韓国ルーツの方々へのヘイトスピーチや、外国人の入管不当長期勾留、アイヌ問題、沖縄問題...説明できるだろうか。
african-american の少年が素晴らしい歌唱力を披露したあと、もしかしたら今ツラいおもいをしているかもしれない同世代の仲間への呼掛けのメッセージを求められてこう言う。
Don't be afraid to speak out!
Keep your heads up!
声をあげることを怖れないで。
胸をはって前をむいて生きよう!
そして、番組は最後にこう締めくくる。
I can do better.
I can do better.
I can do better.
We can do better.
We Will do better.
世の中を変えることはできる!
これがアメリカだ。主語は『I』から始まる。
アメリカでは声をあげない者、自分の考えを持たぬ者は相手にされない。幼少期の短い間だが、誰に言われるでもなく、雰囲気から学びとった'スピリット'。それは私の中にもまだ生きている。
ビックバードの声は変わってしまったけれど、私が幼少のころみていたときのマリアとゴードンもご健在なのが何よりうれしかった。(トップ画像上段左端と右端)
(番組から学んだエルモが描いた絵)
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