行けたら行く ~ 日本語の七不思議①
行けたらいく。
日本語話者なら誰でも聞いたことがある表現だ。
みなさんも一度や二度使ったことがあるのではないか?
しかしこの表現に対して、大学の日本語を勉強していた私は違和感を感じた。
「行けたら行く」という人は基本来たことがないことに気づいたからだ。
え?
文法的には、行くことができれば行くよ~みたいな用事がなく時間が空いていれば行くよ、という意味なのに、
なぜか多くの人は行きたくなくても興味がなくても、この表現を選ぶ。
だから、大学の時から、日本人が「行けたら行く」と言ってきたら、「絶対来ないじゃん!」と笑いながら本人をツッコんでいる。
(なんかわからないが、ツッコんだらちゃんと来るというかちゃんと謝るメッセージが来る、気がする・気のせい?)
みなさんは「行けたらいく」をどのような意味で捉えていますか?
① 本心は行きたくないけど、面と向かって「行きたくない」と言えないから社交辞令的に使う。
➁ そんなに行く気がないと言うことを遠回しに伝えたい時に使う。
③ 可能性的に行けない場合がある時に使う。
まあ、どの意味合いにせよ、この表現を使えば、ちゃんと行く確率が低いに違いない。
皆さんの「行けたらいく」の使い方はそれぞれかもしれない。行きたくないからか、直接断りにくいからか、習慣だからか(w)・・・
行けたらいく心理が紛れもなく興味深い。
ちなみに、「行けたらいく」について調べてみたら、更に謎が深まった。
関西の人が「都合のいい言い訳」として使っているのに対し、関東の人は「約束はできないけど行く気はある」という意味で使っている。だって!!!
私の周りには関西じゃない人でも、行かないまたは行けそうにないときに使う表現なのに、関東の人も同じ意味合いで使っているので、個人的にはこの区別が信じがたいところがあるw
「行けたらいく」の謎は一生をかけても解けないかもしれないけど、少なくとも日本語において、不思議な表現一つではあるので、嫌いじゃない。
皆さんも、どう思いますか?
「行けたらいく」と言ったら、ちゃんと行きますか?
それとも、遠回しの言い訳として使いますか?
ぜひ、コメントで教えていただければ嬉しく思います。