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旅打ち2024 笠松編

 今年から旅打ちを復活することにした。コロナ前は旅打ち仲間と新潟、福島、中京などの夏競馬やGⅠ観戦に行くときに競輪とセットで楽しい思い出を残したものだ。健康寿命が残り少なくなってきた今、再度地方の競輪場や競馬場を訪れ、昭和の残り香を感じながら勝負を楽しむことにした。
 今回は元同僚で虎ファン仲間のO君が甲子園のチケット予約をしてくれたので、その日程に合わせて初日笠松競馬場そして二日目大垣競輪場に行ってみる。甲子園も笠松も大垣も私にとってはいずれも初めてなので楽しみだ。

 新横浜7時18分発新大阪行きに乗り8時50分名古屋到着。勝負にはまだ早いので地下鉄東山線に乗り換え、マイナーではあるが「庄中観音堂」を目指す。私の親戚に庄中という苗字の家があるので、何か関係があるのか興味本位で行くことにした。数年ぶりの満員電車に乗り込み20分程度で藤が丘に着く。タクシーで「庄中観音堂わかりますか?」「聞いたことないですねー」そこで持参した地図を見せて向かってもらう。10分程度走ると「どうやらこのあたりですね、あっ看板が出てます」

庄中観音堂

 そこは住宅街の一画、タクシーで来なければ探すだけで大汗もの思われる目立たない立地。それにしてもこの暑さは何だ!敷地に入るとポツンと本堂が立っていて、右手に複数の地蔵、左手には庄中観音堂と円空仏の説明板が設置されている。説明書きには「この観音堂は地元の人々の信仰生活の中心地」とあるので、尾張旭市庄中町という地名に由来するものと思われた。本堂の中に入れるか試しに引き戸を引いてみたが、しっかり戸締りしてあり入れない。引き戸の一角の格子の隙間からお賽銭を入れ、鈴を鳴らして合掌する。その隙間から中の様子を撮影しようとしたがうまく撮れなかった。
 本堂の外壁に「御朱印は印場駅そばの良福寺へ」と地図案内が貼られていた。距離は1.5㎞程度だがこの暑さで大丈夫かなと悩んだが、更に詳しい由来が聞けるかもしれないと思い、歩きはじめた。交差点名「庄中町」「庄中町北」とある。親戚の庄中家の先祖は金沢市内の百姓と聞いているので、ここはたまたま同じ名前の地名にすぎないようだ。良福寺までは約20分、かなり汗だくだ。残念ながら住職不在で御朱印のみゲット。

庄中観音堂と良福寺の御朱印

 名鉄瀬戸線印場駅から名古屋に戻り、笠松行きの快速に乗る。笠松駅で降りて競馬場を目指すと地下道出口に競馬場は左とある。ところが他の人(客?)は右に行く。おかしいなと思いながらもその案内通りに進むと競馬場の東門に着いた、しかし閉鎖されている。「なんだよ!今日はついてないな」結局遠回りして正門から入った。あの案内と逆に右へ行けばかなり近かった。気分一新、汗をぬぐいながら100円玉を準備して正門を入る。

オグリキャップ像

 すぐ左手にオグリキャップの銅像「これが見たかった!しかしなぜこんなに隅っこあるんだ?」しかもネットで見るイメージと異なり何だか寂しげな雰囲気だ。「写真ではわからないものだな、現物確認は大切だ」
 昼過ぎの笠松競馬場はとにかく暑い。現地には1時間程度しか滞在できないのだが、がまんできず特別観覧席を600円で購入。スタンドの中は思った通り涼しい「これでようやく冷たいビールにありつけるな」と喜び勇んでレストランに入ろうとしたら、本日休みとある。「特観の飲食店が休みとは許せん!競馬場事務局の怠慢だ!」やむなく再び暑い外に出て、B級グルメ?丸金食堂の焼鳥&串揚げ&ビールを購入しこれを中に持ち込む。

丸金食堂のグルメ

 ビールを飲みながら旅打ち開始。3RはC-6組1400m、高知で活躍し転入してきた4歳牡馬のアスタリウスが人気だが、馬場が合わない可能性もあるとして2番人気の4歳牝馬のユアソングから穴目の宮下瞳騎手アオイマコト、ブリンカー効果期待のマウントポジションとの馬連2点勝負!しかし、高知活躍馬が圧倒的に強く、ユアソングは2着に来たものの、固く収まり馬券は外れ。
 4Rは6頭立ての2歳新馬戦、能力試験で早い時計を出したチェリーエスポ和、キナッセイそしてリョーマが人気、新聞のコメントを読むとこの3頭で堅そう。リョーマを頭に3連単2点勝負もキナッセイは全く走らず、頭はチェリーエスポワで2着に4番人気のドリームデイズ、3着リョーマで外れ。たった6頭なのに全く当たらない。「んん、だめだこりゃ」

専門誌・馬券・オグリの本

 さてそろそろ甲子園に向かう時間、生をもう一杯飲んで駅路を戻る。駅の売店に馬グッズが見えたので立ち寄ると、おばちゃんが「あらあなたのTシャツいかしてるわね」「これはディープTシャツ、因みにキャップはオグリ」「あらどこで買えるの?」「これは北海道の優駿スタリオン、ところでここに何かオグリグッズないの?」「こんなものしかないのよ」とオグリキャップ記念タオルとオグリキャップ本「オグリの里」を紹介された。これらを購入し名古屋行の電車に乗り新幹線と御堂筋線そして阪神電鉄を乗り継ぎ、15時過ぎに甲子園に着いた。

憧れの甲子園
100年聖地
甲子園歴史館

 阪神タイガースファン歴50数年、O君のおかげで甲子園初見参!甲子園は今年記念すべき100年聖地となる。野球塔を見上げながらまずは歴史館に向かう。
 歴史館は2箇所に別れていて歴史館エリアとスタンドエリアに分かれている。まず歴史館エリアに入るとそこはタイガースのオンパレード。85年と23年の日本一の展示から、当時の優勝ナインのサインボールやバットに始まり、「あっ江夏だ、田淵だ、バースだ、岡田だ、掛布だ、真弓だ」過去から活躍した選手の写真やユニホーム&用品など、懐かしく見学できた。  
 スタジアム側は高校野球の歴史、歴代優勝高や活躍した監督の紹介、そして奥に進むと階段があり、何とオーロラビジョン下のバックネット側から球場を見渡すことができた。

甲子園バックネット裏から

 聖地巡礼!甲子園に入場!外野指定のチケットで席に着くとそこは先程見学したバックネット裏のすぐそば、大谷じゃないとホームランも届かない最上段だった。
 17時はまだ太陽をまともに受ける時間帯、O君と合流し、冷たいビールで乾杯‼️先発投手はビーズリーとジャクソン、2回にDNAが1点取るがチャンスに打てない。タイガースは貧打が続きようやく7回に追いついたが、延長10回にオースティンのタイムリーが決勝打となる。結局2対1で負け。22時過ぎ尼崎の居酒屋で軽く残念会。疲れた体を引きずるようにホテルに入るや否やシャワーで1日の汗を流す。「今日の勝負は負けたが明日は勝つぞ!」と気合を入れて寝床につく。



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