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北海道日高ツアー ノーザン編(2019年)

 ツアー4日目、帯広のホテルを8時に出て再び日高を目指す。間に合えばブリダーズスタリオンを見学させてもらう予定だったが、到着が10時半を過ぎてしまい残念ながら間に合わなかった。「明日必ず見学して、二人に写真送るよ!」自分だけのツアーがもう一日続く。「それじゃ門別競馬場に寄ってからノーザンに行きますか。」「そうしましょう!」TO君と自分は門別競馬場初見山。とは言っても競馬開催は明日からなので、レースを見ることはできない。目的はセントライト記念の場外馬券購入だ。

 駐車場に車を停め、馬場を眺めながら歩いて行く。とねっこゲートをくぐるとホクト君が出迎えてくれる。奥にあるAスタンドで目的のJRA馬券が買える。今日はセントライト記念、ツアー不参加の馬主仲間NA氏の愛馬ザダルが参戦する。ここを勝って菊花賞制覇を狙う。それにしてもNA氏、この秋は忙しい。アーモンドアイが天皇賞(秋)からジャパンカップ、そして有馬記念、ストロングタイタンが富士ステークスからのマイル路線、そして今日のザダルだ。馬を選ぶ独自の血統理論と勘?が冴えわたっている。Aスタンドが門別J-PLACEとなっていて、そこでお目当てのサダル応援馬券(がんばれ馬券)を購入した。TO君と自分は、車で移動する時の楽しみにセントライトの勝負馬券とメインまでの数レースをネットで購入した。TJ君は現物馬券ファンなので、各レースを窓口で購入するのだが、J-PLACEに着くや否や投票用紙の記入に集中し、見るからに忙しそうだ。ようやく馬券を手にし、「よし、ノーザンに向かいましょう!」

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 ノーザンホースパークは今年で開園30周年となるようだ。TO君は初めての来場ということで、憧れの施設に入る前から目を輝かしている。発券所で「今日は敬老の日なので60歳以上は入園無料です。」私は思わず免許を見せて「ラッキー!」と笑顔。TO君とTJ君は入園料500円を払う。駐車場に停めると時間は13時、二人が東京に戻る夕方の飛行機まではまだまだ時間がある。まずはレストランで腹ごしらえしてから園内を散策することにした。

 園内は広大だ。ばん馬のような大きな馬が曳く馬車が行き来している。吉田克己代表の像がベンチで競馬新聞エイトを広げくつろいでいる。ノーザンテーストの等身大ブロンズ像の脇には故吉田善弥氏。園内のチャペルで結婚式があったらしく、その一団を何気なく見やる。すると何と驚いたことに本物の吉田克己代表がいた。競馬関係者の式だったのだろうか、取り巻きの人たちの緊張が伝わってくるようだ。

 ライディングエリアに行くと馬のショーが始まるというので、席について見学することにした。現れたサラブレッドは何と驚いたことにヴァーミリアンだ。父エルコンドルパサー、母父サンデーサイレンス、34戦15勝、JBCクラシック3連覇、ジャパンカップダート、フェブラリーステークス等認定GⅠ9勝の大活躍馬。17歳にしてまだまだ元気にショーで活躍している。まだまだ現役と思えるくらい、何度も迫力のジャンプを披露する。

 次に厩舎を見学する。ディープインパクトの母ウインドインハーヘアは28歳にして健在だ。きっと我が仔ディープの死を悲しんでいるに違いない。インドア乗馬場、セレクトセールはここで行われる。最高値はタイタンクイーンの2019、4億7千万円、その代表産駒はNA氏の愛馬ストロングタイタンだ。ホースギャラリーでノーザン活躍馬の展示をじっくり見学する。そして最後にポニーショーに行く。ツアーの締めは可愛いメメちゃんのショーで癒されながら終了した。「あー、来てよかった!」TO君も満足そうだった。

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 今晩一人で泊まる千歳ステーションホテルに車を置き、3人タクシーで千歳空港へ向かった。2人の見送りがてら空港で一杯やるのが目的だ。2人がバッグを預けチェックインした後、それぞれが思い思いに土産を調達した。約1時間後に集まり、海鮮料理きたみなとに入った。3人の北海道日高ツアー最後の飲み会だ。「4日間のツアー、お世話になりました!」「とても楽しかったです。是非また来ましょう!」ビール&ウーロンハイで乾杯!この店はイカ刺しが美味いらしく迷わずオーダー。TJ君はここでもサーモンとザンギを注文した。流石に4日目とあって皆疲れている様子、馬談議も会話がとぎれとぎれなので早めに解散した。「じゃあ気を付けて、飛行機寝過ごさないように!」二人を見送ってホテルに戻る。明日は自分だけのプラス1日、ツアー5日目の計画を確認しながら寝入った。

⇒ 北海道日高ツアー最終日編へ続く

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