2024 秋の茨城を訪ねて 1
全国の観光地巡り、いよいよ残り6県で概ね制覇できそうだ。観光に行けていない県は沖縄・鹿児島・宮崎・熊本・和歌山・山形。一方仕事や私用で訪れることが多いのに観光らしい観光ができていないのが、何と近場の茨城県そして埼玉県。今回は一泊でその茨城県の名所を巡ることにした。
朝6時に愛車で自宅を出て、まずは鹿島神宮を目指す。横浜からの湾岸線は既にアクアラインと外環合流付近が渋滞で潮来ICを降りたのが8時過ぎ。51号の神宮橋を渡る途中右手に大きな朱色の鳥居が見えてきた。住宅街を抜け、かつて船着き場だった大船津に到着。しかし駐車場もなく、観光客も全くいない。それでもここが国内最大級の鹿島神宮西の一之鳥居だ。12年に一度開催される御船祭ではここに桟橋が並ぶようだ。
鹿島神宮第一駐車場に到着し、大鳥居から参道を進む。さすが「神宮」と言うだけあって荘厳な空気が漂う。楼門は残念ながら工事中の足場に囲まれている。再来年の御船祭への備えか。
本宮は徳川二代将軍秀忠が奉納したもので、雷神・剣神・武神とされる武甕槌の神が祀られている。一般の参拝では拝殿から奥の本殿に入れなかったので、脇からきらびやかな彩の本殿を眺めることにした。
本宮から300mほど続く奥参道を歩く。左手には武甕槌大神の使いとされる鹿神(しんろく)の鹿園がある。更に進むと右手に家康が本殿として奉納した奥宮がある。ここは塚原朴善の映画撮影にも使われたらしい。
社務所に戻り御朱印をいただき、武神にあやかり武道守を購入、これは弓道を極めようとする孫のお土産にする。御船祭のビデオを見始めたら、鹿島と香取の歴史など興味深い内容に惹かれついつい最後まで30分を過ぎて見てしまった。昼は水戸の郷土料理屋を予約しているので、急がないと。
次は大洗磯前神社に向かう。いそまえと読むのかと思っていたら「いそさき」だった。平安時代の古くから福の神、医薬の神として慕われ、本殿は江戸時代に水戸光圀公が造営した。その境内からは鳥居越しに壮大な太平洋が一望できる。急な階段を200段ほど降りて神様が降臨されたとされる磯に出ると、そこには荒波にもまれる「神磯の鳥居」が佇む。なかなか素敵な神社だ。
ここで11時30分を廻り、急ぎ水戸駅を目指す。昼食は「水戸といえば納豆ずくし」を計画していて、あらかじめ水戸駅前の「てんまさ」を予約していた。店は昼時なので満員、自分は納豆御膳をオーダー、オムレツ、イカマグロ、大葉ハサミ、じゃこ、味噌汁と全て納豆づくし。妻は粘り丼、豪華な納豆ご飯?に見えるが、、いつも食べる納豆と違い、かなりあっさりして美味。食後妻と顔を見合わせて「しばらく納豆はいいかな」(笑)
店を出てから散歩がてら、近くの「東照宮」に行ってみる。徳川家康公を祀るだけあって鳥居も本殿も豪華な装飾。さすが権現さん。
次に偕楽園を目指す。岡山の後楽園、金沢の兼六園とともに日本三名園と言われており、今回が初見参。これで制覇!と言いたいところだが、兼六園は行っているのだが記憶が遠い。最初桜山の無料駐車場に停めたが、長い坂を上がると聞き、常磐神社の有料駐車場に移動した。そこからはすぐに東門だ。チケットを購入しようと窓口へ行くと「茨城県民の方ですか?」と聞かれ「いいえ違います」と返すと、「今日は茨城県民の日なので県民は無料です」なんだ茨城の人だけかとお金を払おうとしたら「他県の方も無料です」むむ?なぜ県民かどうか聞かれたのだろう??まあ無料だから良しとしよう。
敷地のメインは梅園なので、好文亭の2階から紅葉を眺めることにした。晴天に恵まれ園内から仙波湖にかけて若干の紅葉が見える。
「偕楽園は梅の時期に来ないといけないね」と妻と語りながら、東門を出て常磐神社に参拝。ここは光圀公と斉昭公が祀られている。9代将軍徳川斉昭は防衛について先見の明があり、ペルー来航前から海外との軍事力の差を感じ、軍備増強に着手していたようだ。本殿の右手前に碁盤が置いてある。皇室に伝わる儀式「碁盤の儀」、七五三まいりの子供たちが立派に成長することを願い、碁盤に足を乗せるらしい。
初日の観光はこれで終了し、袋田温泉の思い出浪漫館を目指す。奥久慈の美しい山と渓流が織りなす景観、そして美人の湯と言われる上質な温泉の宿が袋田の滝のすぐそばにある。早くから予約して行った甲斐があり、なかなか清潔感があって素敵な施設、一番感激したのはフリードリンクのビールサーバー!!!そして肌にやさしくすべすべになる温泉、この泉質は久々のお気に入りだ。川沿いの露天風呂や大浴場の露天風呂で疲れを癒し、フリードリンクとアンコウ鍋もあるバイキングで満足。素敵な宿だ。