#95 「体感」することが何よりも大切
鹿児島県の知覧には、
特攻平和会館があります。
「お国のために」
命を散らしていった事実が、
どうにも僕からは理解しがたくて、
昨夏の九州旅行中に訪れました。
そこには、
隊員たちの膨大な遺物がありました。
中でも心を打たれたのは、
彼らの遺書です。
出征間際に、
大切な人に向けて書かれた遺書。
滞在2時間の予定が、
半日でも足りない。
読んでいる間、
涙が止まりませんでした。
彼らを心底突き動かしたのは、
「お国のため」ではない。
「大切なあの人を守るため」
だったことを体感しました。
「鬼畜米英」が叫ばれていたこの時代。
日本が占領されれば、
大切な人の命が危ない。
「あの人を守るためには、
自分がここで命を投げうたなければ…」
そんな想いが、
痛いほど伝わってきます。
僕ら現代人と何ら変わることのない、
人間の普遍的な想い。
それが踏みにじられた現実があるからこそ、
戦争は、
絶対にあってはならないのです。
僕たちどころか、
親世代すら
戦争を知らない状況になっているからこそ、
子どもたちには「体感」して欲しい。
そして、
現在進行形で侵略戦争が行われている現実に、
本気で向き合って欲しいのです。
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