#207 トランプ氏への銃撃事件が残したもの
1 大統領選挙について
年末のアメリカ合衆国大統領選挙から
目が離せません。
トランプ大統領が誕生すれば、
自国の利益を第一に考える政策を強行するでしょうから、
ウクライナへの支援はもちろんのこと、
台湾情勢への干渉も取りやめる可能性があります。
これは、
ロシアにとっても中国にとっても
好ましい事態です。
日本としては何とかして避けたい。
だからと言って、
バイデン大統領が続投できるかどうかも疑問です。
つい先日も、
腹心のハリス副大統領の名前を呼び間違えました。
討論会での弱弱しい態度も拍車をかけています。
あれだけの巨大国家なのに、
どうして他に有力な大統領候補が
出てこないのでしょうか。
まぁ、日本も
他国をどうこう言える状況ではありませんが。
2 銃撃事件が残したもの
テロはどんな時代であっても
許されることではありません。
今回の銃撃事件で、
トランプ氏が命を取り止めて
本当に良かったと思いますし、
再び同じことが起きないような対策は必要です。
タイム誌は、
銃撃を受けたトランプ氏が
拳を突き上げる様子を、
表紙に使うことを決めたようです。
戦う意思を強烈に印象付けるこの写真は、
大統領戦に極めて有利に働くでしょう。
また、意図的なのかどうかは分かりませんが、
トランプ氏が
「不法移民のグラフ資料を見るために
頭を傾けたことで、命を取り止めた」
と語っていることも、
支持者にとっては、
その正当性を支える精神的な根拠になりそうです。
共和党はついに、
彼を正式な大統領候補として認めるとのこと。
今回の銃撃事件は、
幸か不幸か、
トランプ大統領に有利な状況をつくり出しました。
民主党が起死回生の策を打ち出すとすれば、
新候補を打ち立てるしかないと考えます。