脳みそを”ブレンダー”して
私は皮と肉に包まれた血の袋
血に浮かぶ脳みそをブレンダーして
袋に空いた二つの穴からみえるのは他の血袋
いつかは友だと思っていた血
家族だと思っていた血
どれもがただ皮と肉と醜くて汚い血で溺れたそれ
血袋は大きな社会というコンクリの部屋に放り込まれている
気が付かれないうちにそれはブレンダーされる
考えるのをやめよう
誰も善悪を知らない
自分の悪臭ほかを腐らせたって自分が腐らなければいいと思っている
でもそうおもっているものもただの血液袋
脳みそというカスがほかのカスより上だと思い込むことで
腐っていないことにしているだけ
ひたすら壊れていくだけなのに
血袋から糞をひりだし菌まみれになるだけ
どれだけ脱毛してもきれいにはならない
だって皮に包まれた血液だから
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