![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70527223/rectangle_large_type_2_09595c37c04d8bdbd2f6a4e395b4defa.jpg?width=1200)
美しい丹後・おいしい丹後・素晴らしい技術の丹後
6/24-6/27の4日間、京都最北の京丹後市と与謝野町に滞在をしました。
目的は、京丹後&与謝野両地域で開催された”DESIGN WEEK TANGO"というイベント業務のためです。
丹後エリアは日本海側に面していることもあり、涼しいことを勝手に期待していましたが、予想に反し、結構ムシムシと暑く、夕方には激しい雷雨にも見舞われました。
さて、”DESIGN WEEK TANGO"は、「京都・丹後地域のモノづくりの現場を期間限定で公開し、多種多様な交流を目的」としたリアルとオンラインのイベントです。
リアルでは、京丹後&与謝野の工房や工場をバスで巡る「オープンハウスツアー」を実施し、個人ではなかなか覗けない工房や工場内をアテンド付きで複数見学することができます。
またオンラインでは、ご自宅にいながらその様子を見て取ることができ、生配信のため、質問なども可能です。
イベント期間中は、現地にインフォメーションが設けられ、参加工房・工場さんの作品の展示やご紹介、パンフレットの配布、イベントグッズの販売などを行っていました。
こうしたイベントは、京都市内・亀岡市内・宇治市内においては実施していましたが、丹後エリアでは今回が初めてということで、スタッフも現場の皆様もたくさんの時間を準備に費やし当日を迎えました。
そんな今回のイベントの醍醐味は、やはり「多種多様な出会い」と「学び」で、一スタッフとしても様々な「出会い」と「学び」がありました。
「出会い」では、「人」はもとより、「自然」、「食べ物」との出会いがありました。
東京から事務局として参加された方々、インフォメーションの場を提供してくださったオープンハウスの方々、京丹後で起業をされている若者、京丹後の行政の方々、銀行の方々、帰りのバスが一緒だった参加者との出会いはとても刺激的でありとても新鮮でした。
また、自然との出会いは、緑色のパノラマとキジです。
早朝に鳥の鳴き声が聞こえるので窓を開けると、目の前に360度の美しい風景が飛び込んできました。
声の主を探すと、田んぼのあぜ道を悠々と闊歩するキジが見えました。
さらには、何気に入った小さな食堂のオムライスの美味しさ。
そして、いただいた無農薬きゅうりのみずみずしさは交通費をかけても「また食べたい」と思わせるほどです。
「学び」もまたたくさんありましたが、一つあげるならば、インフォメーションの場となった家具店に掲げられていた「Green Leafの理念」です。
■ ■ ■
Green Leafの理念
日本の国土の約7割が森林です。
その内訳は5割が天然林で4割が人工林、残りの1割が竹林などです。
この人工林のほとんどは、比較的に成長の早い杉、ヒノキ、松などの針葉樹で、戦後の国策により植えられたもので30年から50年経っており収穫期を迎えています。
しかしながら現状では、コストや人材不足で間伐が進んでいません。
京都府においては、年間4000平方メートルの間伐が行われていますが、大半は山中に放置されており、結果として間伐材の利用が進まず、森林の荒廃が進んでいます。
森林整備を行うことで、土砂災害の防止、温室効果ガスの削減機能、動植物や川、海の生態系の健全化になるのです。
一方、地球規模では、年間に日本の国土の4分の1の森林が消失しており、外国産木材の輸入大国であるという皮肉な現実があります。
石油や電気、ガスもない平安時代の暮らしはどうだったのでしょう?
身近にある材料や素材を活かしきるものづくりや、必要な時に必要な量だけを供給する仕組み、長く使われるためのデザインが組み込まれ、見えないところ、目立たないところまできっちり仕立て、手間暇かけたモノがたくさんありました。
循環型の質素な暮らしが豊かな心を育み、今に伝わる文化を生み出した土壌になったと思います。
京都議定書が採択されたこの地に住む私たちが率先して、物質的な豊かさから決別し、文化的な生活の在り方を発信すべきではないでしょうか。
■ ■ ■
美しい丹後、おいしい丹後、素晴らしい技術の丹後。
その美しさとおいしさ、技術を守り、続けていくためには、循環型経済は欠かせないと痛感しました。
ということで、循環型経済の「学び」と「感動的な出会い」がセットになったラーニングツアーのご紹介です。
現地までは出向けないという方はオンラインセミナーもございます。
セミナーの講師は、「IDEAS FOR GOOD」創刊者であり、サーキュラーエコノミーのプラットフォーム運営などを手掛けるハーチの加藤佑氏、“Edonomy®(エドノミ―)プロジェクト“代表の北林功氏、そして、京都の里山に居住され、持続可能な暮らしを実践されているROOTSの曽緋蘭・中山慶両氏に「里山の暮らし」についてお話を伺います。