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歴史考察 #181『おみくじはシルクロードから?!』
新年明けましておめでとうございます。véritéです。
年末年始は寺院や神社に参拝し、多くの人が「おみくじ」を引きますが、おみくじはいつどのようなきっかけで始まったのでしょうか?
おみくじは、中国の「天竺霊籤(てんじくれいせん)」がルーツとも。
「天竺霊籤」は南宋時代(1127-1279)に刊行されたと考えられ、100枚で構成された中86枚が現存しています。
漢詩を伴う御籤(おみくじ)は後代に継承され、日本では17世紀以降の御籤本が現存します。
ちなみに明治時代に発行された「元三大師御籖絵抄」とおみくじを比較してみますと、いずれも多少図柄は異なれど、漢詩は一緒であることがわかります。
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特筆すべきは、おみくじの箱が六角形であることです。
中国では、六角形は亀の甲羅をイメージし、長寿のシンボルとして古来より縁起の良い物とされてきました。
いずれにしましてもおみくじのルーツは中国で、あらためて多くの物事は、シルクロードからきているのではないかと思う2025年の元旦です。