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歴史考察 #157『夙川で銅鐸の正体判明⁈』

こんにちは、véritéです。
昨今巷で人気の銅製ボトル。

銅は美しいだけでなく、加工性に優れ、形を変化させやすく、高い熱伝導性と誘電性、また、高い抗菌性能など様々なメリットがあるようですね。

そんな銅を使った『銅鐸』は、『湯沸し器』だったという説をご存知でしょうか?

『銅鐸』と『湯沸かし器』がイコールとは、なかなか思いつかない考察ですよね。

そんな奇抜な考察を発表したのは、石垣食品前社長の石垣敬義氏で、石垣食品は、天然鉱石を利用したろ過システム、水出し麦茶、ビーフジャーキーを最初に開発したことで知られる日本の食品メーカー。

氏の考察によりますと、「銅鐸は音を出す祭具であるという既存の学説は誤りで、火で熱したうえで水にほり込んで湯を沸かす道具である」と。

こちらの考察がメディアに発表されたのは、1997年1月8日の『産経新聞』が最初で、『文芸春秋』『SPA!』『週刊朝日』などでも発表されたと。

氏曰く、「今まで銅鐸が500個ほど発掘されているのに、音を鳴らす道具といわれている『舌』(中に吊るして鐸を鳴らす金属の棒)は2個しか発掘されていない」と。

さらに「初めて発掘された銅鐸は、熱せられたことを示す赤い『亜酸化銅』の部分を持つのに、博物館員により青く改竄された」とも...

ちなみに氏は、石垣食品の取締役と共に銅鐸を復元し『湯沸かし実験』を行ったそうです...

銅鐸が湯沸かし器...

氏の驚愕の考察に感銘していたところ、娘のススメもあり、「日本さくら名所100選」に選ばれた夙川公園(しゅくがわこうえん)へと出向きました。

夙川公園は、兵庫県西宮市にある公園で、夙川沿い咲き誇る桜は約1660本!!

そんな夙川は、言わずと知れた高級住宅街で、 『旧山本清邸』という和洋折衷のレトロな建築物があることを知り立ち寄りました。

旧山本清邸 は、1938年(昭和13年)、鉄山や化学工業の経営者だった近藤寿一朗の邸宅として建築され、400坪の敷地に中庭を囲んで部屋が繋がり、日本庭園には茶室が置かれています。

注目は、建設当時に設置されたという「湯沸かし器」です。

それは今までに見たことがないスレンダーで美しいフォルムで、なんと「銅板」でつくられていたのです!!

つまり、銅製の湯沸かし器です✨✨

...であるならば、「銅鐸が湯沸かし器」という考察は、とんでも説ではないのでは?

ちなみに、昭和の理科の教科書には「銅サビの一種である緑青には毒性がある」と書かれていましたが、東大学医学部が行った実験では、無害同様の物質であることが確認されているとのこと。

いずれにしましても、「銅製の湯沸かし器」が存在していたことには感動✨

わざわざ西宮まで花見に出向いたのは、ひょっとしたらこの「銅製の湯沸かし器」に引き寄せられたのかも?!

...ということで、これからはますます美しく抗菌性の高い銅製品から目が離せません✨

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