見出し画像

歴史考察 #164『京都にはかつて八角形の巨大な建築物があった?!』

漢数字の「八」は「末広がり」で縁起の良い数字と言われており、風水における八角形は、八方位を表し、八方位とは、東西南北と北東・北西・南東・南西の合わせた全方位のことで、八角形は、全ての方角から幸運を引き寄せ、邪気や災いを払うとも言われ、日本各地には八角形の建築物が見られます。

群馬には、正八角形をした天皇の古墳、三重の泰運寺には、八角形をした梵鐘、熊本の鞠智城(きくちじょう)跡には、八角形をした鼓楼、また熊本には八角形をしたトンネル、長野の安楽寺には、八角形をした三重塔、福島には、八角形の塔屋をもつ擬洋風の住宅、そして、東京駅のドームも!!

また、八角形の建築物で思い出されるのは、かつて東京にあった凌雲閣です。

そして凌雲閣は大阪にも存在し、こちらも八角形だったようですね。

さらには、京都にもかつて八角形をした塔があったことを知りました!!
法勝寺(ほっしょうじ)の八角九重塔です!!

http://www.shikoku-np.co.jp/national/culture_entertainment/20100311000324

法勝寺とは、平安時代から室町時代まで平安京の東郊、白河にあった仏教の寺院で、白河天皇が1076年(承保3年)に建立。皇室から厚く保護されましたが、応仁の乱以後は衰微廃絶しています。

ちなみに「南部相撲の土俵」も八角形なのだとか。

そういえば、相撲の掛け声は「はっけよい(八卦良い)」でしたね。
(「八卦」は、古代中国から伝わる易における8つの概念とも。)

さらに、キリスト教における塔や聖堂、洗礼盤なども「八角形」で造られているといわれます。

キリスト教においての「8」は、キリストが復活後8日目に使徒聖トマスに現れたことから、「復活の象徴」としての聖数となっているとも...

いずれにしましても京都の八角九重塔がどのような姿だったのかとても気になる今日この頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?