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歴史考察 #45 洋館の古さは庭の蘇鉄より古いはず⁈

この春から始まった洋館めぐり。
もう何カ所回ったのか覚えきれないほど^^

たくさんの洋館を見てきた中、いくつか共通点が浮かび上がってきたんですよね。

その一つが「ソテツ」なんです。

ソテツ

「ソテツ」は、日本列島に自生する唯一の種で、九州南端、南西諸島に分布し、海岸近くの岩場に生育。自生北限は宮崎県串間市都井岬とあります。

つまり、宮崎県串間市都井岬より北にある「ソテツ」は人工的に植えられたことになります。

そんな「ソテツ」が洋館のある庭先に必ずと言っていいほど植えられているんですよね。

ではなぜ「ソテツ」なのか?

回答としては、「育てやすさ」「強さ」「権威の象徴」「財力の象徴」があげられていました。(ほんとにそれだけなのか?)

そこで、今回はそんな「ソテツ」がたくさんあるという神戸の「相楽園」にでかけてきました。

「相楽園」にはなんと102株もの「ソテツ」があるんですよ!!

ソテツの群生

それらは、1907年に鹿児島から移植され、中には樹齢300年を超えるものもあると書かれていました。

その樹齢300年思しき「ソテツ」の高さは3.5~4メートルくらい。同じような高さの「ソテツ」の樹齢を調べてみると、樹齢約360~370年とありました。

そこで一つの疑問が沸き起こりました。
「ソテツ」の移植です。

樹齢10年くらいであれば、遠方から移植というのもあるのかと思うのですが、樹齢100年以上であれば、遠方から移植はなかなか難しいと思うのです。

また、順番からすると、建物を建てた後に「植樹」をすると思うのですが、樹齢300年以上の「ソテツ」が建物の横にあるのであれば、その建物もまた築300年以上となるかと思うのです。

しかし、樹齢300年以上と思しき「ソテツ」の横にある煉瓦造りの洋館「旧小寺家厩舎」は、1910年(明治43年)に建てられたとありますので、100年しか経ってないんですよね。

旧小寺家厩舎

いや、そもそも、1910年に洋館を建てる3年前の1907年に「ソテツ」を先にそこに移植するというのも不思議です。

以上のことから、「旧小寺家厩舎」は、ひょっとしたら300年以上前に建てられたのではないか?と思ったわけです。

いずれにしましても、「ソテツ」の群生は圧巻で、見ているだけでもパワーがもらえるような感覚があります✨

織田信長がそんな「ソテツ」に心を奪われた気持ちがよく分かった気もしました^^

現代においてはあまり注目されない「ソテツ」ですが、これをきっかけに、信長が返し届けたという「妙國寺」の「ソテツ」も観にいってみたいと思いました✨

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