歴史考察 #47 大阪・難波橋の『ライオン』は何を守っている⁈
ずっと気になっていることのひとつに大阪・難波橋のライオン像があります。
なぜ橋のたもとにライオン像なのか?
そもそも日本におけるライオン像は、百貨店以外珍しいですよね。
そこでまずはライオン像について調べてみました。
ライオンは、百獣の王と崇められ、古来よりあらゆる文明において強さの象徴とみなされています。
そんなライオン(獅子)を狩ることで王の権威を示し、神殿や玉座に獅子の文様や石像を置き、守り神とする思想がインドに渡ったそうです。
古代インドでは森にライオンが数多く生息していたため、ヒンズー教でも獅子に跨る神像がつくられ、また、仏教でも仏像の左右に獅子像が配置されるようになったようです。
それがシルクロードを通り、中国では「唐獅子」に変化し、「狛犬の祖」になっていったとありました。
そんなわけで、狛犬は多数みかけますが、ライオン像を見ることは珍しいですよね。
ではなぜライオン像が難波橋にいるのか調べてみました。
難波橋のライオン像は江戸時代からあったそうです。
ライオン像は、橋の左右に、阿(あ)と吽(うん)それぞれ2体ずつ合計4体も配置されています。
もともとは、現在の堺筋より一つ西側の筋に架かっていましたが、市電の第三期線として計画された堺筋線に移されたとありました。
本来、ライオン像や狛犬は神殿や玉座の「守り神」として置かれることからしますと、橋のたもとに4体も置かれる意味がわからないんですよね...
...といいますか、
元は、別の場所で神殿や玉座の「守り神」として置かれたのではないかと思ってしまいます。
そして驚いたことには、この難波橋にあるライオン像とまったく同じものが
和歌山の和食店にあったのです!!
それもたった一体で...
(もう一体どこかにありそう♡)
ついでに、川崎にギリシャ神殿のようなお寺とライオン像にも遭遇してしまいました✨
いずれにしましても、日本のライオン像、これから要注目かもしれません✨
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