歴史考察#130『すずらん灯は聖書から?!』
こんにちは、véritéです。
洋館巡りをしていると美しいすずらん型のシャンデリアが目に留まります。
なぜすずらん型なのか?
調べてみますと、「すずらん灯」というワードに遭遇しました。
「すずらん灯」とは、商店街に設置されているすずらんの花をかたどった装飾灯です。
そこで思い出されるのは、ふるさと福島県福島市にあった「すずらん通り」です。
ひょっとしたらそこにも「すずらん灯」があったのかもとその姿を探しましたが、残念ながら見つけることはできませんでした。
しかし、「すずらん灯」は京都や神戸、東京をはじめ、全国に100ヵ所以上。
さらには、当時、政治的支配下にあった朝鮮半島や台湾のほか満州、東南アジア、果ては北米の日本人街にもあったことがわかりました。
そんな「すずらん灯」が全国で初めてともったのは、1924(大正13)年、京都の寺町通りだといわれます。
そして「すずらん灯」をデザインしたのは、建築家であり、アール・ヌーヴォーを日本に紹介したことでも知られる武田五一とありました。
武田は祇園祭の山鉾の邪魔にならないように、祭りのときには首を振って折りたたむことがてきる、機能的かつ優美なヌーヴォー調の「すずらん灯」を考案したそうで、先端には150wの電球、それ以外には60wの電球を8個連ねた街灯は、さながら光のトンネルのような光景だったそうです。
しかしそれらの多くは、大戦末期までに金属回収のため、撤去され街から消えてしまったとありました。
金属回収といえば鐘もそうでしたね。
ちなみに、すずらんの花を調べてみたところ、フランスでは、幸せを呼ぶ花と呼ばれ、花嫁やメーデーにすずらんの花を贈り合うんだとか。
また、フィンランドでは国花であり、日本においても北海道をはじめとする多くの自治体で自治体の花に指定されています。
そしてなぜ古い洋館のシャンデリアに「すずらん」が多用されていたのか?
「すずらん」を調べていく中、思わぬキーワードに遭遇しました。
それは...
「すずらん」は西洋では 、Ladders-to-Heaven(天国への階段)、 Jacob's Ladders(ヤコブの階段)、「妖精の階段」(Fairy's Ladders)と呼ばれることです!!
やはり「すずらんの灯」には「大切な意味」がありそうですね✨
いずれにしましても、ノスタルジックで温かみを感じるすずらん灯。
ぜひ現代の商店街で復活させてほしいですね✨