歴史考察 #182『卯月とはイースターバニーから?!』
こんにちは、véritéです。
睦月から始まる和風月名である四月『卯月(うづき)』は、奈良時代に成立したといわれる『日本書紀』に記されているそうです。
ではなぜ四月が『卯月(うづき)』なのでしょうか?
一般には『卯の花』が咲く季節だからといわれていますが、『卯』は十二支の『卯(うさぎ)』でもあり、『卯』の字は左右に開いた扉をかたどり、『万物が冬の門から飛び出す』の意味があるとのこと。
また『四月のうさぎ』といえば『イースターバニー』
『イースター』とはキリストが復活したことを祝う復活祭で、ドイツではその時期、うさぎを象ったチョコレートなどが店頭に並びます。
そんな『イースター(Easter)』は、春の女神『エオストレ』に由来し、エオストレ(Ēostre)は春の訪れを司りうさぎを従えています。
時のローマ教皇は、春、命、復活を司るエオストレの伝説とキリストの復活を融合させることで、キリスト教の土着化を図ったとも。
そんなキリスト教は奈良時代に『景教』として日本に伝えられたとも。
『景教』とはキリスト教ネストリウス派の呼び名で、マリア崇拝をしないことや、十字架にかけられたイエス像の否定などが特徴で、唐代初期に中国に伝わり長安を中心に布教され栄えましたが、9世紀、武宗の弾圧によって衰えたとされます。
ちなみに奈良時代の平城京には、中国系、インド系、ペルシャ系など外国人が闊歩し、役人をしていた記録があります。
こうしたことから、四月の和風月名である『卯月』は、イースターの『うさぎの月』ということなのではないか?
つまりそれは『景教』からきているのでは?!
そんなことを思った睦月の小寒です。