歴史考察 #58 伏見と会津の「酒造り唄」は似ていた⁈
「月桂冠大倉記念館」の展示物を見学している際、BGMのように「酒造り唄」が流れていたんですよね。
熟年男性の張りのある声。
それは、どこか懐かしさを感じたんですよね。
それはなぜだろうと考えたのですが、ハッとしました。
それは...
会津のお酒のCMです‼
伏見の酒蔵の近くに会津藩駐屯地跡があったことを考えると、ひょっとすると、そんなところでも京都と福島はつながりがあったのでは⁈と調べてみました。
すると「酒造り唄」は、杜氏(とうじ)や蔵人が故郷で従事する農業や漁業など、仕事の中で唄い継がれてきた作業唄が元になっていることがわかりました。
酒造りでは各工程の作業にリズムを与え、短い歌詞を何番まで唄うかにより、作業時間を計るとともに、心をひとつに士気を高めるなどの役割があったそうです。
そして「杜氏」とは酒蔵の最高製造責任者、つまり酒造りのリーダーのことで、伝統的な杜氏は、杜氏集団を作り、酒造りのシーズンだけ酒蔵に行き、独立した形でお酒を作るのだそう。
そんなことから「酒造り唄」も全国で似ていたのかもしれませんね。
ちなみに、杜氏の由来は、もともと家事全般を仕切る主婦を意味する「刀自(とうじ)」で、酒造りは女性の役目だったようです。
しかし、お酒の需要が徐々に増え、生産量が増えていく中で、力作業が多くなり、酒造りは男の仕事へと変わっていったとか...
そんなことを調べていると、全国の酒蔵の形もよく似ているなぁと。
煉瓦の煙突も共通していますよね。
洋館も現存するところがあるようですし...♡
いずれにしましても、酒造りの場もまた謎がいっぱいありそうで興味深いです^^
杜氏になったつもりで全国の酒蔵ツアーをしたら謎が解けるかも⁈
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