歴史考察 #162『江戸期の京都でオーロラが見えた?!』
電気の歴史を調べていたら、江戸時代、京都で「オーロラ」が目撃されていたと...
オーロラというより放射状に発光された光のような...
謎多き江戸時代のオーロラ。
その謎を解く前に、まずは電気の歴史から。
1746年(延享3)ライデン瓶
オランダのライデン大学で静電気の実験用に、静電誘導を利用して電荷をたくわえる装置「ライデン瓶」が作られた。
1751年(宝暦元)エレキテル
摩擦起電機とライデン瓶を組み込んだ箱型の装置「エレキテル」が、オランダ人から江戸幕府に献上た。
1752年(宝暦2)雷の正体
米国のベンジャミン・フランクリンは凧揚げ実験で「雷が静電気」であることを証明。
1765年(明和2年)紅毛談(おらんだばなし)
本草学者である後藤利春は「紅毛談」で「エレキテル」を紹介。
1770年(明和7年)平賀源内
本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家である平賀源内は、破損した「エレキテル」を古道具屋あるいはオランダ通詞の西善三郎から入手。
1770年(明和7年)京都で「オーロラ」
9月17日の深夜に京都で「オーロラ」が目撃される。
1776年(安永5年)エレキテルの模造
平賀源内は、江戸深川で摩擦起電器「エレキテル」の模造製作に成功。
1811年(文化8)蘭学者橋本宗吉
大阪の蘭学者橋本宗吉が自らも「エレキテル」を製作。
手を繋いで輪になった人々に通電して感電を体験する百人おどしの実演を行う。
1813年(文化10)出版却下
橋本宗吉は実験結果を集め「阿蘭陀始制エレキテル究理原」を執筆し、2月に出版願を出すも、8月に却下され、刊行に到らず。(なぜ?)
1827年(文政10)気海観瀾
江戸後期の医者であり洋学者である青池林宗(あおちりんそう)が日本最初の物理学書「気海観瀾(きかいかんらん)」を訳述。
1851年(嘉永4)電信用海底ケーブル
電信用海底ケーブルが英仏海峡に敷設。
1871年(明治4)海底ケーブル
インド洋経由とシベリア経由の2系統の海底ケーブルで、日本とヨーロッパがつながる。
1881年(明治14)NYで火力発電所
エジソンはニューヨークに火力発電所をつくり電灯用の送電(直流)を開始。
1891年(明治24)京都で水力発電所
京都市で一般供給用としては日本最初の蹴上発電所が送電を開始。
オーロラは通常、地上から100~500kmの高さでカーテンのように光る発光現象といわれています。
1770年、京都で目撃されたオーロラは、地上から放射状に広がっています。
この姿は、1915年2月から12月まで米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催された国際博覧会の発光に似ていませんか?
皆さんはどう思われますか?
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