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歴史考察 #59 水路閣のある「南禅寺」は「教会」だった⁈
この春からたくさんの洋館や神社仏閣を見てきました。
それにより、こうした建築物の共通する形状がいくつか見て取れたのですが、中でも「窓」の形状はとても興味深いものがあります。
少し前にこちらでもご紹介させていただいたのですが、和風礼拝堂の「スミス礼拝堂」の窓が素敵なデザインなんです♡
「スミス礼拝堂」のサイトを拝見しますと「花頭窓(かとうまど)」を採用していると書かれてあります。
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「花頭窓」とは、上部が尖頭アーチ状の窓のことで、華頭、火頭、花灯、華灯、火灯、瓦灯、架灯などとも表現されるようです。
そしてそれは、「禅宗寺院の建築」とともに中国から伝わったともありました。
ですので、禅寺の窓もまた「花頭窓」が多様されているようです。
そして禅寺の代表といえば、「南禅寺」ですが、こちらもまた「花頭窓」が見て取れます。
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「南禅寺」は、禅宗寺院だから「花頭窓」を採用しても全く不思議ではありません。
そんな南蛮寺の本坊を週末に訪れたのですが、入り口の木札をみて驚いてしまいました!!
「南禅教会総本部」とあったからです!!
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お寺ではなく、教会⁈
モヤモヤとした気持ちで「本坊」の中を見学させていただきますと、美しい枯山水の裏手に、ひっそりと「キリシタン灯籠」が置かれてあることに気が付きました。
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それにしてもなぜ禅寺に「キリシタン灯籠」が???
...と不思議に思いながら出口に向かいますと、今度はお土産コーナーに「織部」の二文字が!!
織部と言えば、「織部灯籠」が連想され、それはキリシタン灯籠でもありますね。
いずれにしましても、「本坊」の滝の間から見える「清涼の滝」は圧巻です!!そしてこのエリアの水の音はとても心地よく、清々しい気分にさせられます。
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エネルギーが感じられるねじれ木や荘厳な巨木群もすばらしい✨
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謎とエネルギーに満ちた南禅寺。
これからも時々訪れてリフレッシュしたいと思います✨