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VISのサステナビリティ経営

今年は暑さだけではなく、突然の豪雨や雷にも悩まされ、地球環境の変化を日常から感じています。そのような地球環境の変化の中、当社はサステナビリティ経営に取り組んでいます。

中村が理解するサステナビリティ経営とは、
広い意味では、社会や環境の持続可能性に配慮した経営で、
狭い意味では、会社や事業の持続可能性をもたらす経営です。
この二つを両立させることが、当社のサステナビリティ経営
です。
こうした考え方を踏まえて、日頃より取るべき経営戦略について議論しています。

脱炭素社会とは異なるサステナビリティ経営の主軸

世間では、サステナビリティ経営の観点から脱炭素社会の実現ということが言われています。
もちろん脱炭素は重要でありますが、当社の事業におけるエネルギー利用は限定的なため、「脱炭素」とは異なるサステナビリティ経営に主軸を置いています。

重視するのは「科学力の持続可能性」

当社では、エネルギー等はそこまで利用していませんが、「科学力」をたくさん利用しています。ここで言う「科学力を利用する」とは、本来科学研究を行って社会に貢献できる人材に、当社で研究を行ってもらっているので、当社が“科学を推進する力を利用している”という意味です。

そこで、当社の規模や社会での立ち位置から、中村が重視しているのは「科学力の持続可能性」です。科学力を利用している当社が社会の持続性に対して何ができるか。さらに社会の一員である当社が科学力やそれを支える人材等の持続性に対して何ができるか。

これらが、当社において特に配慮しているサステナビリティ経営の軸であり、「社会の持続可能性」につながると考えています。

科学力の持続可能性に向けた二つの取り組み

当社はこの「科学力の持続可能性」に向けて、主として二つの取り組みを行っています。

一つは、アカデミアの人材育成に貢献することです。中村はここ数年、東京工業大学と千葉工業大学で講義を行っています。学会から講演を依頼される際には、できる限りお受けするようにしています。これらは、当社が利用する「科学力」が社会において持続されるための貢献であると同時に、当社の科学界への露出や人材獲得にもつながり、当社の事業の持続可能性にも大いに貢献しています。

もう一つの取り組みは、アカデミアと共同研究を行い、アカデミアとは異なる視点を提供することで、社会の「科学力」の向上に貢献することです。当社は、新潟薬科大学や千葉工業大学、大阪大学、慈恵会医科大学、上智大学と共同研究を続けていますが、今年より甲南大学、東京農工大学とも共同研究を開始しました。これらの共同研究は、実際に論文発表や学会発表等を行うなど、双方の科学力の向上、そしてもちろん当社の事業の持続性につながっています。

そして従業員に向けたサステナビリティ経営

サステナビリティ経営の一環として、働きがいのある企業風土の醸成(社内環境整備)を図り、年次有給休暇の取得率向上にも取り組んでいます。政府が2025年までに70%の取得率を目指している中、当社も70%の取得率を目標としています。

今後も従業員の休暇取得を推進し、健康的に働ける環境づくりを進めて、会社の持続可能性、そして社会・環境の持続可能性に貢献していきたいと考えています。