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成功するアンサンブルのポイント!     美しいハーモニーを奏でるために。

この記事では、9月から始めたアンサンブル・レッスンのポイントを、少しずつまとめていきます。最初は、チューニングについてです。おすすめのチューナーの使い方やピアノとの音の合わせ方について、フルートを例に解説していきます。
 
成功するアンサンブルのポイント(1)
~音をキレイに合わせるには?チューニングの重要性と方法~
 
まずは、自分が奏でる音がどんな音程なのかをチェックして、正しい音程を確認できるようにしていきましょう。ここではフルートの低音と中音のラ(A)で音程を合わせていくトレーニング方法をご紹介します。
 
<チューナーはどう使う?>
①      チューナーをONにする。
②      チューナーを見ずに低音のラ(A)を出す。音を出したままチューナーを見る。
③      チューナーがどこを指しているかチェックする。(高いのか低いのか)
④      中音のラ(A)で①~③をもう一度行う。
⑤      低・中音の両方とも高ければ、頭部管を少しだけ抜く。
⑥      低・中音の両方とも低ければ、頭部管を少しだけ入れる。
⑦      どちらかが合っていて、どちらかが高ければ、吹き方を変えてみる。
※10centほどの高い・低いは、許容範囲とします。まずは自分が奏でる音の音程の傾向を知ることが大切です。
 
<ピアノとはどう合わせる?>
ピアノ伴奏でソロの曲を演奏する場合、ピアノとのチューニングが重要です。
ここでは、3種類の方法をご紹介します。全て試してみて、自分の出す音がピアノと合っているかどうか、よく聴いてみましょう。

1. ①フルートで、低音のラ(A)をmfでのばす。②ピアノにラを弾いてもらう。③ピアノはその後、下のファ、レを同時に加えて和音として弾く。(譜例1)
 

譜例1


2. ①ピアノでペダルを踏みながらラをのばす。②フルートで同じラを出す。③自分の音を2~4秒で止めて、そのままピアノの響きを聴く。

3.  ①フルートで2オクターブ目のドから1音ずつ4秒のばす。②ピアノは同じ音を♩=60で刻みながら繰り返し弾く。③1オクターブ下のドまで行う。
 
*2と3は、ピアノで音を刻まなくても、チューナーで音を出しながらできますので、試してみてください。

このようにして、アンサンブル・レッスンでは自分の音とチューナー、自分の音とピアノをよく聴き比べてみた後に、「きらきら星」の最初の8小節を、様々な調でデュエットしてみました。デュエットでは、お互いの音程をよく聴けるようになり、ハーモニーがとてもキレイになりました。皆さんも試してみてください。