
いよわ『クリエイトがある』を褒めちぎるnote
4月27日に投稿された『クリエイトがある』
クリエイトがある feat.初音ミク
— いよわ (@igusuri_please) April 27, 2024
【Y】https://t.co/JmWsc4sJPx
【N】https://t.co/yBvmPA2fMV#VocaloPost pic.twitter.com/DTJoESqUfk
率直に言ってやばない?(語彙喪失)
サムネのタイムラプスを貼りたかったのですが、noteだと写真みたいに貼れないので、投稿した後にTwitterのリンクを貼ります。(追記:貼りました)
いかにいよわさんとかけ離れた描き方をしているかがわかります。
たいむらぷす pic.twitter.com/gMX0ugA5gi
— ヴェリ😪 (@verita0312) October 28, 2024
⚠️個人の解釈が含まれます。
考察のひとつとして楽しんでいただけたら嬉しいです🙇♀️
はじめに
前提として、最近のいよわさんの曲は創作のアイデアがないことに対する苦悩が描かれていると私は考えています。
過去の褒めちぎるnoteでも、『地球の裏』『異星にいこうね』『大女優さん』『熱異常』はそのような解釈をしています。
したがって、今回もその方向で考察を進めていきます。
長くなると思いますが、よければ最後までよろしくお願いします🙇♀️
亡骸
至極普通の会話でキルポイント
やりたいことの亡骸でいっぱい
32日目のデート失敗
待ち合わせ場所は机の一帯
私も今来たとこ
歌詞の冒頭は、創作に関する現状を述べた部分だと考えます。
至極普通の会話でキルポイント
創作を作り続けることでアイデアがなくなり、死に近づいていく状態。
やりたいことの亡骸でいっぱい
音楽を作り続けたいという思いから、亡骸になった状態で創作を続けている様子。
「亡骸」の概念は、『地球の裏』の「屍」、『熱異常』の「骸骨」などに見られる。
32日目のデート失敗
いよわさんのYouTubeにある32曲目が『一千光年』
ボカコレ2023春TOP100ランキングで惜しくも2位。
2022年秋の『熱異常』以降、『一千光年』を除き、いよわさんはボカコレで1位を取り続けている。
2位という状態を失敗と言っているのか、それとも他に原因があるのかはわからないが、今まで使ってきた合成音声を取り入れた曲が1位を取れなかったということに対して、思うところはあるのかもしれない。
ちなみに、デートは『異星にいこうね』『知らない香り』など、いよわさんが音楽を「恋」になぞらえていることに由来すると思われる。
(『知らない香り』については、『熱異常』のnoteにくわしく書いているのでよかったら。)
待ち合わせ場所は机の一帯
デート(創作)の待ち合わせ場所は、机。
「私も今来たとこ」にも創作のはじまりを予感する。
アルパカ
空き教室揺らぐ放課後の風邪と有毒化合物
の意図の外に棲むアルパカをモチーフとし
た生活のポリリズムから繋ぐ地上波の後ろ
に潜む陸地までの旅の中にある領域を突く
創作
ここが真髄といってもいい。
放課後の風邪と有毒化合物の意図の外に棲む
学校のモチーフは、『電脳学級会で会いましょう』や『異星にいこうね』などに見られる。
「有毒」や「意図」は、『地球の裏』に出てきた「毒」「糸」を想起させる。「意図」については一度「糸」と変換されている。
アルパカ
そして、問題であり、核でもあるアルパカ。
「絶対意味あるやん…」と思い、アルパカのWikipediaを読みました。
威嚇・防衛のために唾液を吐きかける習性を持つ。

「アルパカをモチーフとした生活」とは、今の創作スタイルを指すと思われます。
そして、ポリリズムは「一つの曲の中に複数の異なるリズムが存在している音楽」のことで、「創作の苦悩」という同じテーマ(1つの曲)で複数の異なるリズムの曲(書いてきたnoteで言うと『熱異常』『大女優さん』など)を作り続けている状態だと考えられる。
陸地
個人的やばポイント2
映像に注目していただくと、
「陸地」が「理窟」に誤変換されている。
これの何がやばいのかというと、「りくつ」という言葉を想起させること。
この誤変換はキーボードで iとu が近いことと最後の文字をtで変換することで起こり得る。
私はちをchiで変換するのですが、文字数少ないから、この変換をする方が多いんですかね…。
歌詞の最初の方でも「今来たとこ」のoをpに打ち間違える箇所がある。これもoとpが隣同士なので起こり得る打ち間違いだが、この「理窟」は意図的に差し込まれた可能性が高いと私は考えている。
というのも、「りくつ」=「理屈」は『大女優さん』で出てきており、陸地という変換も「卑屈の孤島」を彷彿とさせる。
私は『大女優さん』のnoteで、理屈を『くろうばあないと』の一節であるという仮解釈をしたのだが、この歌詞を見てると、違う気がしてきた…。
こういう新たな発見があるのも、曲について考える魅力のひとつですね。

理屈を辞書の2の定義だと仮定すると、『熱異常』の「世迷言」に近い概念なのかもしれない。(詳しくは『熱異常』のnote参照)
というかここで気づいたけど、「理窟」の変換がある…「理屈」確定演出じゃん…。
領域を突く
「量、息をつく」?
量は『地球の裏』の「質量」、「息をつく」は『キャットファイト』の冒頭「いけ好かない!」
「いけ好かない!」は「いきつかない(行き着かない、息つかない)」と発音している可能性が高い。
創作
これは歌詞ではなく映像部分の感想。
映像の左上に脳天のぞみ(クリエイトガール)の創作の元になったと思われる検索履歴がある。
全体的に創作を始めた人が調べそうな検索履歴でリアリティを感じた。「スマホ お絵描き アプリ」とか過去の自分が調べてそう…。
「苗字 かっこいい」
「武器 強い」
「アニメキャラ 髪型」
「良い設定 デザイン」
「スマホ お絵描き アプリ」
「コピック 値段」
クリエイトガール
アー 助けてクリエイト・ガール
ポニーテールで世界を救って
片手にモーニングスター
地獄を抜けたらお茶できるっぽい
クリエイトガールズ
クリエイトガールとは、脳天のぞみのことであり、これまでに作られたいよわガールズのことでもあると考えられる。
いよわガールズは創作で作られた女の子、クリエイトガールである。
創作のアイデアが湧かない状況の中で、創作キャラに助けを求めるのは合理性のあることで、いよわガールズ(曲)が作られることは、世界を救うことになるだろう。
モーニングスター
モーニングスターとは名前の「スター」にもあるように、星型のトゲトゲした武器のこと。
星は『異星にいこうね』や『熱異常』に登場する概念であり、視聴者や創作者といった人、あるいは創作の世界を指していると思われる。
お茶できるっぽい
地獄という単語は『無辜のあなた』を彷彿とさせる。他にもサビの「アー」は『きゅうくらりん』の「ああ 化石になっちまうよ」を思い出させる。
最近の曲は前の曲からの引用が多い。他にも拾いきれてないところがあるかもしれない。
そして、「できるっぽい」は歌詞冒頭の「キルポイント」との押韻がされており、会話やお茶をする概念は恋愛ゲームに通じるところがある。
音楽を恋に例えているところからも秀逸な例えだと感じた。
あの曲との関連性
アー 掠めてプリティーアイ
フリーハンドで社会を嗤って
片手に米とパン
人類にはまだ早すぎたっぽい!
個人的やばポイント3
掠めて プリティーアイ
これは「目を掠める」という慣用句の意味が大事。何を密かにしているかはここまでの文脈でだいたいわかってもらえるはずだ。

プリティーは『一千光年』の「可愛いわがまま」を想起させる。
フリーハンドで社会を嗤って
フリーハンドは自由な状態という意味があり、手で嗤うというところからも、スマホやPCで社会を風刺する様子が想像できる。SNSと言ってもいいかもしれない。
目を見て話しましょう。
片手に米とパン
米とパンは炭水化物。
片手に両方持つというところから、キャラの強さを感じる。
お野菜を食べましょう。
人類にはまだ早すぎたっぽい!
お勉強しましょう。
暗号
この曲についての文章を書く上で通ったほうがいいだろうと思って、頑張って解読することにしましたが……

冒頭をやったところで、これは無理だなと思いました。
私の中のシーザー暗号の知識だとKey=23辺りは近いのかなという感触でしたが、全然文章になってないですよね😇
そもそも画質で文字が読めないというのもあるのですが、なぜ読めないのかというのを自分なりに考えてみました。
① シーザー暗号だが、途中で解読のキーを変えられている
→解読のキーがひとつではない。途中で変えられている場合、どこで変えられてるのかわからないので詰む。
② 解読に2段階以上の工程を必要とする
→解読の方法がひとつではない。シーザー暗号と別の暗号が組み合わさっていたりして、さらなる変換を必要とする場合。
③ そもそもシーザー暗号ではない
この流れで否定はしたくないが、単なる変換では意味が通じないためその線を追いたくなる。
もしシーザー暗号なのだとしたら、どこかで噛み合うところがあるはず。
単なるアルファベットの羅列か別の暗号の可能性。
リンク
猛々しく竹立てかけてクリエイト・ガール
エアインテークで全員殺して
終業式長話
めちゃくちゃ楽しく聞いていたっぽい
「猛々しく竹立てかけて」は「竹垣に竹立てかけた」の早口言葉のようであり、初音ミクだからこそ歌えるという感じがする。
エアインテーク
エアインテークは髪型のことであり、乗り物についている吸気口のことでもあるらしい。
髪型はインテークと呼ばれることが多いみたいだが、前半でポニーテールが出てきたのでそこにかけてると思われる。インテークは脳天のぞみにも施されている。
インテークは髪型の名称。中央の髪の一部を持ち上げ、途中で下へ折り返す。90年代の美少女モノで流行した髪型。
そして、エアインテークは、機器の冷却のために用いられることがあるようだ。
エアインテーク(英語: air intake)は、空気を取り入れる入り口で、エンジンなどの空気を利用する機械の吸気のほか、空気調和機、機器の冷却、室内の換気などの目的で外気を取り入れるための開口部である。
『熱異常』や『異星にいこうね』で描かれた熱を冷やすために、エアインテークを使おうとしたと考えると、繋がりを感じる。
終業式
学校はいよわさんの創作のモチーフとして度々登場する。
最新アルバムにも『新学期』や『卒業式』という曲がある。
最近の曲の傾向的にどの曲もだいたい繋がりがあるので、これらの曲との繋がりもあるかもしれない。
次に水着という単語が出てくることから、1学期の終業式であると考えられる。(のちに出てくる脳天のぞみの設定文に「高校二年生の夏休みに差し掛かろうとする終業式」って書いてあった。)
無意〜味〜ム
アー テセウスの水着回
無意〜味〜ムで不安を汚して
最期に人間は
何でも許せる奴になるっぽい!
テセウスの水着回
「テセウスの水着回」という単語は、「テセウスの船」という言葉から着想を得ていると考えられる。
テセウスの船(テセウスのふね)はパラドックスの一つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、という問題(同一性の問題)をさす。
最近の曲に対する問題提起のように思える。
無意〜味〜ムで不安を汚して
「無意〜味〜ム」は、無意味+ミームの語構成であり、キャッチーなリズムで人々を喜ばせる様子を表現しているように思われる。
そしてここからは私的な考察になるのだが、この歌詞の「不安を汚して」は「ファンを汚して」と言っているようにも思える。
ミームという創作は、表現の仕方も受け取り方も変わるものだと思うんですよね。
ミームという枠が楽しいから、何を表現しても許される・楽しいと思える(何でも許せる奴になる)ということなのかなと思いました。
それから気になったのは、「汚して」の変換をするときに「よ」の前に「こ」を打っていること。
もしかして、「ころして」と打とうとした?
エアインテークで全員殺そうとしたので、可能性はある。
あと、「なんでも許せる奴になる」の「なる」も「ない」と打っている。
「る」を打つときにrを打ち忘れて、uの横の i を打てば出てくるので、意図的なのかどうか微妙なところではある。
弱虫で最強の分身
脳天 のぞみ のうてん のぞみ
19歳 幼少期から白色の頭髪で、影が落ちるとほのかなピンク色に見える 炭水化物以外の食べ物のことを摂取する必要のないものだと信じ込んでおり、白米の上にパンを乗せた パンごはん を頻繁に平らげている 長年のイメージトレーニングが功を奏し、武器全般をなんとなく使いこなす 最も得意な武器はモーニングスター 高校二年生の夏休みに差し掛かろうとする終業式、突如体育館に集められた生徒全員を峰打ちで気絶させたことがある 全員が記憶を失っていたため不問 複数の地点を同時に観測することができる特殊能力を持っているが、世界遺産以外を観測すると頭痛が三日間続くため日常生活では常にマチュピチュを観測している 最寄りのバス停の名前を自分の名前のシーザー暗号に変えて近隣住民を混乱させることを人生の目標としている 野良猫に襲われやすい体質なので、自分を襲ってくるかどうかで野良猫か否かを判断している 学校の成績は優秀であったが、学食の味の薄さに絶望し渡米 自由の国で真の自由とは何たるかを見つかることができず、戒めとして眼帯を購入し帰国 現在は町の特異現象を調査して暮らしている 腰のポーチにはクーポン、そう様々なクーポンがはいっている 弱虫な私の最強の分身 私だけのクリエイト・ガール
この文章の多さからも盛りだくさんな設定なのが伝わってくる。
ほのかなピンク色はいよわさんのカラーとよく似ている。分身にふさわしいと感じた。
アメリカを自由の国と書いたり、ところどころ変換が異なる部分がある。
これまでの歌詞の中でもその変換はあったが、ここが創作の試行錯誤、中枢のようで面白い。
ムゲンテール
アー そこにはクリエイトがある
ムゲンテールで宇宙を救って
あなたにフォーリンラブ
ノーベルまともすぎで賞をポイッ
ムゲンテールは最初のサビのポニーテールにかけており、無限+tale(話)の造語だと思われる。
『熱異常』の「未来永劫誰もが救われる理想郷」の価値観と似ている。
『熱異常』のnoteにも書いたが、創作者が創作を作れれば創作者も消費者も救われる。
その葛藤の様子が世界→私→宇宙の変換にも込められているように思う。

次の「あなたにフォーリンラブ」は音楽を恋と捉える音楽観を思わせる。
そして、「ノーベルまともすぎで賞」という表現。
本来ノーベル賞は、特別なことをした人に与えられるもののはず。
冒頭の「至極普通の会話」が音楽を思わせる言葉なので、賞のためではなく、愛のために音楽を作っていることを表現したものかもしれない。
「愛があるだけ」という『一千光年』の歌詞を彷彿とさせる。
人類にはまだ早すぎたっぽい
アー 聴かせてプリティーボイス
二面賽子で産値を削って
深淵と米とパン
人類にはまだ早すぎたっぽい
聴かせてプリティーボイス
歌とは声を聞かせるものなので、「聴かせてプリティーボイス」は、創作を作りたいという思いだと推測できる。
二面賽子で産値を削って
「二面賽子で産値を削って」はTRPGのサイコロとSAN値を元にした表現。
テーブルトークRPG、あるいはテーブルトップ・ロールプレイング・ゲーム(英: Tabletop role-playing game)とは、テーブルゲームのジャンルのひとつ。ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)を指す言葉[1]。和製英語。
SAN値とは、クトゥルフ神話を題材にしたTRPGで使われるプレイヤーキャラクター(探索者)のパラメーターの一つ。ただしゲームの公式用語ではなくあくまで俗語。もちろん、小説のクトゥルフ神話自体には直接の関係はない。
しかし、サイコロは少なくても六面はあるはずなので、二面賽子は単なるサイコロではないと考えられる。
サイコロとは、運命を決めるもの。
そして、二面で運命を決めるものといえば、コイントスが思い浮かぶ。ラストは焦っている脳天のぞみのイラストが多いため、裏表で一か八かをきめる緊張感も伝わってくる。
ただ、コインという言葉で思い出すのは、『地球の裏』である。
コインを貸してあげる
『地球の裏』のnoteにおいて、コインは創作の元となるアイデアだと解釈した。
そして、『地球の裏』の文脈で読むと、産値は「心の臓を切り売り」の部分に該当する。
次の「深淵」は「落ちて行きましょう」、「人類にはまだ早すぎたっぽい」は『地球の裏』のいよわガールズの見た目や、自己紹介でも屍と言っていることから人間ではないことが推測され、『地球の裏』に繋がる歌詞に思える。
1番は『あだぽしゃ』の言い換えだったが、最後は『地球の裏』の言い換えということになる。
この2曲は同じ赤をイメージカラーとした曲であり、同じく青を基調とした対の曲が存在することからも関連が深い曲だ。
もしかしたら脳天のぞみの目の色にいろんな色が混ざっているのは、いろんな曲を連想させるためなのかもしれない。
まとめ
投稿日の翌日、4月28日に下書きを始めたnoteをやっと投稿することができました。
暗号の部分などまだまだ謎はありますが、人類にはまだ早すぎるんでしょうね…せめて画質をもう少しあげたい…。
最近投稿された『うわがき』についてもnoteを書いているので、いつか投稿できたらなと思っています。
今まで書いてきたいよわさんを褒めちぎるnoteはこちらのマガジンにまとめています。
よかったら他のnoteも読んでくれたら嬉しいです。
スキなどの反応も大変励みになっています。
それでは、今回もありがとうございました。
また次のnoteでお会いしましょう!
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