【経験から思うこと】「児童養護施設で育つ=かわいそう」という認識が里親家庭で育つ子どもに与える影響について雑記
里親制度と施設養護の関連でいえば、世の中の「施設=かわいそう」概念のおかげというかせいで、家庭だったら恵まれているという認識が一般に浸透している気がする。
それで委託児童にかけられる言葉が「里親家庭で育ててよかったね」になる。そうしたらもう、文句なんていえないじゃない。
だから、ある意味「施設=かわいそう」概念が薄まっていくと家庭養護で育つ子どもだけが特別に恵まれているわけではないという認識につながるため、委託された子の気持ちが楽になるという一面はあると思う。そう考えると、施設養護と家庭養護は対立軸で考えるようなものではない。
すでに何回か紹介しているけど、2018年に出版されたこの本は、だいぶおすすめです。
『〈施設養護か里親制度か〉の対立軸を超えて 「新しい社会的養育ビジョン」とこれからの社会的養護を展望する』浅井春夫・黒田邦夫 編著
https://www.akashi.co.jp/book/b369817.html