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【いろいろな日本語 vol.5】助詞「は」と「が」

助詞の「は」と「が」の使い方って、多くの日本語学習者が混乱します。

簡単に使い分け方法を説明しておくと、「は」は以下のように使うことができます。

①「は」は主題について話すときに用います。
②「は」は二つのものを比較するときに用います。

対して、

③「が」は文中で初めて出てくるものを話すときに使います。これを中立叙述といいます。2回以上そのことについて話す場合は「は」に置き換えます。
④「が」は主に疑問文などで、他のものと区別して特定のものを述べたいときに使われます。これは総記といいます。

例えば、
①日本は、島国です。
②私は日本語を話します。あなたは英語を話します。
③これがあなたの教科書です。この教科書は、日本語の授業で使います。
④「どれがあなたの教科書ですか?」「これが、私の教科書です。」

このように使うことができます。練習で英語の文章を日本語の文章に直すときに難しいことは、訳すべき文が1文しか載っていないがために、文脈を把握することが難しく、「は」を使うべきなのか「が」を使うべきなのか判断しかねることがあることです。ある文章では「は」も「が」も両方使うことができるけれど、ある特定の文章ではどちらかしか使えないということがあるので、そのときに学習者が納得できる説明ができるかどうかが大事になってきますね。


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