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オールドレンズとぬかるみと
2022年2月某日
昨年、近所の友人からミノルタのオールドレンズを譲ってもらった。
AUTO ROKKORーPF 58mm f1.4。
自分にとっては初めてのオールドレンズだ。
そのオールドレンズを携え、彼とキャンプに行った日の記録。
久里浜港からフェリーに乗り房総半島へ渡る。相方は遅刻魔なのでこの日もゆっくりスタート。そのおかげで日は登っていて冬の空気も温められている。
我らの相棒はオートバイ、そして富士フィルムのミラーレス機。
買い出しの寄り道を経てキャンプ場へ。まだプレオープンらしい。
写真では分かりにくいが急坂を駆け上がって棚田のサイトへ。
これがなかなかの坂で、路面が悪い箇所もある狭路ときたものだ。しかし狭路と坂の街に住む我らには怖くない!(ちょっと怖かった)
山間なので日が陰るのが早い。
ささっと設営を済まそう。
これはコットンのコット。友人が自身で縫ったというのだから驚きだ。
先日の雪の影響で土がぬかるんでいる。
設営で歩き回っていると次第にブーツに泥の層が付着して足は重くなる。そして土の層により身長は3センチほど高くなった。
炭鉱で使われていたというランタン、ドイツ軍で使用されていたというストーブ、彼は昔の異国の道具を使いこなす。
見慣れないものばかりで面白い。どれも機能美とロマンに溢れている。
それらの中からこのガソリンストーブを譲ってもらえる事になった。ひと昔前のバイク乗りはみんな持っていたそうだ。
焚き火とストーブでぬくぬくだ。冬の暖かさは贅沢でいいね。
あと熱燗も!最高!
熾火の揺らぎを見届けて就寝だ。
翌日は昼から雨予報なので早めの撤収になる。
朝焼けは気がついたら曇り空へと変わっていた。
朝霜を携えて佇む車輌たち。
昨日の薪が1本だけ残っていたので、それを燃やし切ってから帰ろう。
撤収準備をしていると予報よりもだいぶ早く雨が降り始めた。
何を隠そう、我らは雨女と雨男である。
ここからは雨の帰路。
冬の冷たい雨はなかなか応える。走っているとタイヤに層を作っていた泥は雨で流れ落ちた。それでも至る所が泥んこでこれではオフロード帰りじゃないか。
帰ったら泥の処理もしなければならない、やれやれ。