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違う龍さん③下諏訪~諏訪湖編

貸切状態のマイクロバスで、諏訪湖を眺めながら上諏訪駅までの道を楽しんだ私だが、電車の本数も限られていることを忘れていた。

一瞬、諏訪湖に沿って、徒歩で下諏訪駅を目指すことも考えたが、体力温存だ。やはり電車を待って、下諏訪駅まで向かうことにした。

何が起こる分からないから、先に諏訪大社の四社を全て回ってから、諏訪湖を眺めに行こうと決めていた。

秋宮から回ったが、迷うことなく着くことが出来た。

最後の春宮は、唯一、道に迷ってしまったが、直ぐに見つけることができた。

春宮でのお参りを済ませた時点で、14時を少しすぎたところだった。

私にしてみたら、奇跡のような段取りの良さだ。

いや、もしかしたら、子供連れでなく、完全なる一人で歩き回るとは、こういう事なのかもしれない。

それに、ワクワクと緊張感で、なぜだかお腹も全く空かなかった。

お参りの際は、四社全てで自分の住所と名前を言い、ついにここまで来てしまいました。神様いつもお守りくださりありがとうございます。と伝えた。

龍やほかの何かが感じられるのかなぁ。と漠然と思っていたが、境内で何かを感じたという感覚はなかった。ただ、四社全てが清々しく、気持ちのいい場所だった。

それよりも、私は、諏訪湖を挟んで四社を巡り歩く間、ずっと見守られ温かく愛で包まれているような、幸せな感覚を味わっていた。

本当に幸せで、マスクの下で終始ニヤニヤしていた。

ふんわりとした気分で春宮から下諏訪駅に戻り、そこから上諏訪駅へ。そしてそこから諏訪湖を眺めに出た。

近くで軽食を調達し、ベンチに腰かけた。

その日の天気が良かったこともあってか、湖畔の靄がかかったような大気を、明るい太陽が幻想的に輝かせていた。

キラキラ光る水面の美しさと相まって、この日一番の癒しスポットだった。

風がこちらに向かって凄い勢いでびゅうびゅう吹いてきたので叶わなかったが、そよ風程度だったなら何時間でも眺めていられただろう。

そこでも、神様と龍にお礼を呟いた。

とても幸せだった。

浄化され、パワーをいただけた。



帰りの特急車内では、まるで夢から冷めつつあるかのようなうっとりした気分でいた。

ふと気がついたのだが、心配していた腰が全く痛くない。というか、体が疲れていない。

それに、ほとんど寝ていないのに、今にも寝てしまいそうという感じもしない。

本当に私は、諏訪に行き、歩き回って来たのだろうか。

夢を見ていたのかな。と感じるほどだった。


家に帰り子供たちや両親にお土産を渡し、ずっと続いている幸せ感を噛み締めながら、眠りについた。


次の日起きると、ふくらはぎだけがしっかり筋肉痛になっていた。

ちゃんと肉体を使って、歩いていたことは確かなようだ。


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