「あの人」が遺した、歴史の跡
「あの人」を象徴する要素は、色々なものがある。
まず、木の神様である木花咲耶姫の「木」。
桜の木を司る美しい神様として日本に伝えられている。
古代メソポタミアのイナンナも、世界樹という「木」を手に入れた。
それは彼女が世界の権力を得る最初のきっかけとなった。
キリスト教の聖書におけるサタンは、最初の人間の女性であるイブを知恵の樹という「木」に誘った。
それは人類が神に背き堕落する「原罪」となった。
次に、「あの人」を象徴する要素は、「山」だ。
山は、木が寄り集まった”総体”と言えるだろう。
「あの人」は古代文明における基礎として、崇拝の原初なる基礎として、「山」を作らせた。
いわゆるピラミッドだ。
メソポタミアにおいてはジッグラトという聖なる塔を作らせ、自らを崇拝させた。
エジプトにおいても石を切り出して積み上げて宗教的な塔とした。
マヤ文明においても然り、さまざまな地にピラミッドが遺されている。
古来から自然崇拝が行われてきた日本は、ピラミッドの代わりに自然の「山」そのものが崇拝されていた。
というより、それぞれの古代文明のピラミッドは、山がない地域において人工的に山を作ってそれを祭祀に用いようとしていたのだろう。
だから、人間の信仰というものを突き詰めていくと、「山」を通して神を繋がろうとした、ということが見えてくる。
また、木花咲耶姫はより大きな神性で見れば、日本のシンボルである富士山の女神だ。
そうすると、先に挙げた出口王仁三郎の言説を用いて逆説的にまとめると、
富士山の女神である木花咲耶姫の神霊は、古代諸文明において人類の信仰をまとめるために、それぞれの地の信仰形態における「山」を作らせた。
その”カタチ”は、歴史における彼女の関与を表す何よりの遺物だったということだ。
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