見出し画像

【中高生・保護者向け】部活を頑張っている方々へ

一部では闇部活という禁止されている中でも勝つために練習をしている人たちもいるようです。コロナウイルスで多くの機会が中止された今、考えてみるいい機会ではないでしょうか?今回はスポーツの進路と構造を紹介します。

何のためにやっているのか?

一生懸命取り組んで、毎日ほかの事をやらないくらいにまで取り組んでも、肝心なインターハイのような大会が中止し、日ごろの成果は発揮できない。

さらにその先の最終目標となりそうなオリンピック・パラリンピックのような世界大会でもが中止になるかもしれない。ゲームを完結する前に勝手にゲームオーバーになるような状況である。

そもそも何でそんなに部活を一生懸命やるのか?考えたことはありますか?多くの人にとってはやり始めたころからその調子だから当然だと思っていることでしょう。コロナウイルスで家にいることも多いでしょうから、考えてみるのは良いんではないでしょうか?

将来はどうする気ですか?部活を頑張って、部活で活躍して、スポーツ推薦で進学して、その後プロになる?プロを引退したら?監督?テレビで取り上げられる人がどうしても印象が強くなりがちですが、それ以外の人がどうなったかを人数を数えてみてください。宝くじを当てるような感じになってきませんか?

先生たちは薦めてくる?

先生たちは部活だけ頑張って、それで進学するのが理想って言ってくるって?一部将来有名な選手になってオリンピックやワールドカップに出てほしい、と本気で言っているコーチや先生もいる一方で、大半の本音は「俺の教え子がスポーツ推薦で行ってくれれば、俺の評価が上がる!」や「学校の評価も上がる!」という状態だと思いますよ。特にそういうので進学すると学校の宣伝になって後輩に強い人が入ってくるので。

学生って毎年同じような人数が自動的に入学してくる環境なので、その年うまく行かなかったとしても「あー、今年ははずれだったな。来年は良いのはいってこないかな?」くらいに思っていると思います。

よって卒業した後は何も関係がなくなるので、あなたがうまく行かなかろうが失踪しようが、どうでもよくなります。いわゆる「金の切れ目が縁の切れ目」ってやつです。お金払ってないって?君たちの進路は宣伝という金づるなんですよ。万が一活躍したら「彼はうちの卒業生!!!」って宣伝するかもしれないけど。これも同じ理論ですよね。

引退後?

スポーツで活躍して、引退後は解説者や監督、コメンテーターを目指す?確かにテレビで取り上げられている人たちは、そういうのばかりですね。

これも現役の人数と、引退後の人数を数えてみてください。倍率は何百倍ですか?とりあえず今の時点で日本でも全国に名を馳せるくらいに有名くらいにいないと、もう既に相当厳しいと思いますよ。

一方それ以外の他の人は何やっていますか?基本表に出てきませんね。何やっているのでしょうか?

スポーツ業界ではローマの奴隷と同じ構造

スポーツの業界は、未だにローマ時代の奴隷の殺し合いをしている剣闘士と同じ仕組みです。要らなくなった選手は使い捨てにされる仕組みになっています。引退したら、もう一部の監督などに宝くじを当てるような感じで当たった人以外は不要になります。惜しいところまで行ってもダメです。宝くじ1桁数字違ってもハズレはハズレですよね?

「元に戻る」

引退したら「元に戻る」という表現があります。アーチェリーのオリンピック選手が引退後には非常勤講師になったが1年で切れ、町工場に「戻った」という話です。


要するに元に戻るんです。具体的には、あなたの学校の部活をやっていない同級生と同じか、おそらくむしろ下のレベルになります。部活をやっていない人たちは、ほかの事をやって何かしらのスキルを身に着けていますが、あなたは野球なりサッカーなりしかやっていません。アーチェリーなどでも同様です。

「真剣に頑張る能力は他の分野でも使える!」というのはよく分かりますし私も賛成です。しかしながらこの能力を生かすには、ある程度頭が良くないといけません。そうでないと、この力を使うことは難しいです。これが無くなると、要は「運動神経がいい(よかった)馬鹿」という評価になるので、基本は誰でも出来るような単純労働を行うことになります。

アルバイトもやったことが無い中高生には分かりにくいことかもしれませんが、世の中にはレベルが高くて、収入も高い仕事がある一方で、比較的誰にでも出来るいわゆるレベルの低く、収入も低い仕事があります。前者の方が社会的な地位も高くなりがちです。これを分けるのは特殊なスキルであり、頭も大きく関係します。詳しくはこちらでも読んでみてください。「学問のすゝめ」「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言われているという話です。

こういう話は、基本はコーチや先生も言ってくれないでしょう。何故ならばこういう事実を知られてやる気をなくされては困りますので。自分の人生を優先されて、部活のコマとしての力が落ちると困りますし。奴隷はいうことを聞かなくなると奴隷として機能しないので。

または先生もそのスポーツしかやってこなかったから知らない可能性すらあります。

頭がいいことは最大のセーフティネット

「真剣に頑張る能力は他の分野でも使える!」

を使うためにも、将来スポーツ以外でも活躍するためには、平たく言うと頭がいいことが有効です。月並みですが勉強をしましょう。スポーツ推薦の選手はテストが免除になったりしているって?何度も言いますが、それは自分の首を絞めていますよ。これはあなたのためです。将来スポーツ以外のことをやる際に「あ、やっておけばよかった。」と気付いても時すでに遅くなります。やっぱり勉強をしましょう

「学校の勉強なんて役に立たない」ってよく聞くって?それは主に2種類の理由があると思います。

1. 役に立つほどレベルの高い仕事をしていない
2. 役に立つがその事実に気付かずに使えていない

確かにパチンコ屋の看板を持つ日雇いバイトをやるんだったら、まあ使わないですよね。個人的には、これも法律を熟知すれば、設置型の看板だと撤去されてしまうが、あくまで個人の保有物に看板の宣伝が書いてあるものである、この目的は看板をもってその位置にいればいいだけなので、その点を守ればもう少し自由が利くはずです、とかを考え始めますが、学校の勉強も出来なければ、こういう風に考えることもないでしょう。

上の部活の後にプロになって引退した後の人数などは、単純に推定と確率・統計・期待値の問題です。数学ですね。

終わりに

上記のような引退後も華やかなキャリアは確率的に宝くじを当てるようなものだし、仕組み上スポーツ選手は使い捨てにされがちという構造が分かったうえで、将来どうなってもいい!と思うのなら、それはそれでいいですが、本当にいいんですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?