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VB TIMES11月号Vol.1 コロナ後、さらなる注目の『イノベーションハブ』~集え!イノベーションの主役たち!~

Venture Bankは、世界中で事業展開する企業、そして、世界を舞台に活躍している投資家たちによって組成された、ベンチャー支援プロジェクトです。
「起業したい」「事業を起こしたい」という未来の起業家たちをサポートするべく、私たちはビジネスプランコンテストの開催など、様々な取り組みを行っております✨
未来の起業家を更に応援するために、現役起業家やエンジェル投資家のインタビューや、現在起業に向けて奮闘する未来の起業家たちに注目し、その様子をお届けする『VB TIMES』🌳

私たちの日常にあらゆる影響を与えた、新型コロナウイルスのパンデミック。
その影響は、イノベーションの源泉であるベンチャーキャピタル(VC)の投資行動にも変化をもたらしています。
世界のVC投資額は前年同期比でマイナスとなり、投資を受けた企業数も減少。
VCがより厳密に投資先を絞るとともに、投資した企業にはより手厚く資金を投じている模様です……!

改めて注目したいイノベーションハブ

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VCの投資事情が厳しくなる中、1人の人間、1つの企業がイノベーションを行うというのは簡単なことではありません。
しかし、幅広い分野の知恵や技術を有するイノベーションの主役たちが集えばどうでしょう?

そう、そこで注目したいのが『イノベーションハブ』です!

イノベーションハブとは、その名の通りイノベーションの主役たちが集まる基盤。
近年次々と誕生し、多くの企業が自前主義を捨て、外部との関わり合いから価値を生むことに目を向け始めたのです。

今、シンガポールのイノベーションハブがアツい!

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スタートアップ企業の輩出や、既存企業のアジア進出の拠点として注目を集めているシンガポール。これまで、アジアのVC投資を大幅に占めていた中国・インドに代わり、シンガポールに資金が流入していることに注目が集まっています。
シンガポールの面積は東京23区よりやや大きめ、人口約570万人(東京都民の約40%)と、比較的小さめの都市国家でありながら、アジアトップのイノベーションハブとして君臨しているのです!

歴史からみるシンガポールのビジネス&金融的役割

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もともと、歴史的にもアジアのビジネスハブとしてシンガポールが定着していました。
1819年に東インド会社から派遣されたイギリス人が、イギリス・インド・中国の三角貿易の拠点として発展させ、出資者としてのイギリス人、ビジネスのオペレーションを担う華僑、肉体労働にあたるインド移民や先住民のマレー人という関係性が築かれたのです。

さらに東南アジア諸国では60〜80年代にかけて、石油と一次産品が豊富に輸出されました。
それに伴う米ドルの供給により、米ドル円取引の需要が発展。
東南アジアの貿易拠点であるシンガポールに、アジアンダラー市場・金融先物取引所・証券取引所などが設立されました。
こうしてビジネス展開・国際金融のハブとして、シンガポールは大きな役割を果たすこととなったのです。


次世代のイノベーションは、なぜシンガポールから起きる!?

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①強力なシンガポール政府の促進力
シンガポール政府は「スマートネーション」という構想のもとに、イノベーションプログラムを構築しています。スマートネーションとは、交通・住環境・健康・高齢化・公共サービス・ビジネスの生産性などの多面的な項目に対し、デジタル技術を活用して国全体をスマートに変革する試みです。
既存の規則を緩めて新しいイノベーションの実証実験をしやすくし、産学官連携で優秀な人々を繋げ、お金のサポートもします。
外国企業との協業にも積極的で、シンガポールに拠点を置いている200社以上のグローバル企業が、国やスタートアップと共同で新しい事業の実証実験を行い、数多くのイノベーションを生み出しています。
②グローバルトップ企業の集結
東南アジア唯一の先進国であり、グローバル標準からみても充実したインフラを築いています。
英語で生活・ビジネスができ、教育水準も高い。税制メリットや治安の良さなどに魅力を感じ、欧米、インドなどのさまざまな企業のトップが家族を連れてきやすくなっています。自然と、グローバルのトップ企業が集まるのです。
③多様な人材プール
シンガポールには、欧米人、アジア人、ムスリム、カトリック、ベジタリアン、出稼ぎの労働者など、さまざまな人たちが住んでいます。
シンガポールは小さな国なので、国内の企業は当然グローバル進出を狙っており、視野の広いスタートアップが多いです。
ですので、このようなさまざまな人種の人たちを、消費者としてテストマーケティングしたり、労働者として採用することができるのは、大きなメリットとなるでしょう。
④ASEAN/新興市場への適応
アジアの金融センターの地位を確立しており、特にASEAN域内の財務・資本取引の一元管理がしやすいです。さらに、ASEANだけでなくアジアの新興市場に対しても、適応力が高いエコシステムが構築されています。各種国際機関やグローバル企業が進出しており、政治経済面での情報集約性が高いのです。

日本⇔シンガポールの繋がりで期待大!

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日本におけるイノベーションハブにおいても、シンガポールの充実したイノベーションエコシステムやコラボレーションの在り方などを紹介するところが増えています。
JETRO(日本貿易振興機構)は有力アクセラレーターなどと提携し、日系企業の現地展開および、現地有力スタートアップの日本進出の支援を行う「ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ」をシンガポールに設置しています。

そして、シンガポール政府機関管轄のスタートアップ支援機関ACEも、オープンイノベーションに取り組む日本企業約70社で組織する「イノベーションテック・コンソーシアム」と、MOUを締結しています。
MOUでは、両国スタートアップが双方の国に進出する際のパートナー探しやエコシステムへの紹介、イベントの開催などで協力していく方針を決めました。
これはまさに、日本⇔シンガポールの相思相愛と言っても過言ではありません!
ここから始まるイノベーションの創出、期待できるのではないでしょうか!?

海外でのイノベーションは難しい?それならば……

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ここまでお読みいただいて分かるように、シンガポールにおけるベンチャー投資はぐんぐんと成長し続けており、挑戦する価値はきっとあるでしょう。
しかし、海外でイノベーションを起こすのは難しそう……というイメージにより、「イノベーションを起こすなら国内で」と考えている日本企業はまだまだ多いはず。

そんな海外でのイノベーションに、不安を覚えた方も大丈夫!
規模ではまだまだ海外勢が先行するものの、近年、イノベーションハブは日本においても続々と誕生しているのです。
都市ごとにスタートアップ生態系を整備しようという気運が高まっていること間違いなし!
アイディアを具現化させ、市場に投入させる創出機能が備わった革新的な拠点を、是非チェックしてみてください。

さあ、みなさん!イノベーションハブへ集う準備はできましたか!?
さまざまなアイディアを未来へ羽ばたかせるため、イノベーションハブでHave a good timeしましょう♩

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次回もお楽しみに✨

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