【#2】就農のための7ステップ(情報収集編)
いつもご覧いただきありがとうございます。
ベンチャー農家のなかたくです。”食の当事者を増やす。”をミッションに長野県須坂市で「りんご」と「ぶどう」を作っています。東大大学院→東京のIT企業で会社員をしていましたが、結婚を機にUターン移住をして果樹農家になりました。
今回は、私が地方で農業をはじめるために行った第2のステップ「情報の集め方」を紹介します。第1のステップ「理想のライフスタイルを想像する」は以下をご覧ください。
情報があふれる時代だからこそ、質が担保された情報を効率よく収集することが重要です。農業をやりたいけど、何から始めたよいか分からないというあなたの参考になれば幸いです。
まずはサマリだけでも覗いてみてくださいね。
・情報があふれる時代だからこそ、質が担保された情報を効率よく収集することが重要
・体系的に情報を得るなら「書籍」がおすすめ
・農業をはじめたい人におすすめ本10選を紹介
では、本編へどうぞ!
情報があふれる時代だからこそ、情報収集力が重要
少し前の記事で、現代日本人が1日に触れる情報量が「平安時代の一生分」であり「江戸時代の1年分」を知り、驚愕しました。
また、総務省が発表した「我が国の情報通信市場の実態と情報流通量の計量に関する調査研究結果」によると、ネットの普及によって情報流通量が爆発的に増加している一方で、情報消費量は減少している模様でした。
つまり、情報があふれる時代だからこそ、質が担保された情報を効率よく収集することが重要であると言えます。
そもそも情報収集力とは何か
情報化時代という言葉が登場して久しいですが、最近ではそんな言葉すら使われることがないほど情報の重要性が当然のように認識される時代になりました。
ただ闇雲に大量の情報を集めるだけなら誰にでもできる環境が整っているのですが、重要なのはこの洪水のようにあふれている情報の中からいかに自分に必要な情報を探し出して収集することができるかという部分です。
特にネットの情報は玉石混交なのでひどい場合は誤った情報から悪い影響を受けることすらあります。検索上位にあるからと言ってその情報が良質であるかどうかは、受け手の判断が必要です。
体系的に情報を得るなら「書籍」
主要な情報メディアを考えたときに、パッと思いつくものとしては「インターネット、テレビ、ラジオ、新聞、書籍、雑誌、リアルコミュニケーション」があります。
体系的に情報を得るとしたら、私は「書籍」をおすすめします。理由としては、最低限の質が担保されており、一冊で起承転結があるため、学ぶべきことをきちんと順序立てて網羅していくには最適だからです。
デメリットとしては、1冊あたり1000~3000円程度が必要になることですが、過去の経験を数千円で知ることができると考えれば破格の値段です。
私自身も、就農を決断する前は農業系のWebメディアを閲覧していましたが、体系的に学ぶことには向いていないと感じていました。また、関係のない情報も出てきたりするので、集中が欠けやすいと思いました。
そのため、30冊程度農業系の本を買って、読み漁りました。↓で読んで良かったと思った本を共有します。
農業をはじめたい人におすすめ本10選
【仕事論】
田舎でまったり自給自足というイメージが強い農業ですが、「そんなに甘いものじゃないよ」と教えてくれる一冊です。
新規就農者のための教科書とも言える一冊です。
【マーケティング】
「直売」を軸に、路面店や通販などを活用されたメロン農家さんの一冊です。
「生産者目線を、いかに消費者目線に変えるか」を教えてくれる一冊です。私も一年に一回は読み直して本質を忘れないようにしたいです。
コシヒカリやとちおとめなどの商標だけがブランドではないと気付かせてくれる一冊です。
【経営】
「計画がなければ、実現はない」と思います。ややハードルが高く感じますが、絶対に読むべき一冊です。
「当たり前のことが出来ていない」と驚き、「じゃあ、どうすればいいか?」を教えてくれる一冊です。
【業界理解】
マッキンゼーの人が書いてある本なので、とても論理的に書かれています。
2021年に読んだ中で一番興奮しました。フードテックの時代背景まで理解できると面白くなります。
【教養としての農業】
専業はハードルが高くても、兼業なら低リスクではじめられます。今後、兼業農家が増えてくると思います。
ついでにWebメディアも共有します↓
農業をはじめたい人におすすめWebメディア
「マイナビ農業」
「スマートアグリ」
「JA」公式サイト
「日本農業新聞」
「ツチカウ」
「Think and GROWRICCI」
「アグリジャーナル」
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は、私が地方で農業をはじめるために行った第2のステップ「情報の集め方」を紹介しました。サマリは以下です。
・情報があふれる時代だからこそ、質が担保された情報を効率よく収集することが重要
・体系的に情報を得るなら「書籍」がおすすめ
・農業をはじめたい人におすすめ本10選を紹介
気になった点や要望・質問は、ぜひコメント欄へ!
今後もこのnoteでは「農業」や「地方」を軸としたコンテンツをお伝えしていくので、ご覧いただければ幸いです。