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無難な毎日を繰り返すくらいなら

二ヶ月ぶりのネイルリペアと美容院だった。ネイル施術中、映画を一本観た。

アイリス・アプフェル。
チープなものからハイブランドまで、自分が好きなモノだけを厳選し、貪欲なまでに身に纏ってきた女性。ファッションアイテムの選び方から織物のパターン、美術館の修復に至るまで、彼女が世界にもたらした美とセンスを描いていた。

観てから思い出した。前にも一度観てた。
だけど改めて、心に残ったフレーズを書いておく。

「無難な毎日を繰り返すくらいなら、何もしない方がいい」

いいなと思った。
東京駅の改札を上から眺めていた際、ほぼ10割の人が黒い上着を着ていたことを思い出した。

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人には、十人十色の生き方と考え方があっていい。
そして他者のそれらを否定したり、自分の思い通りにしようとしないこと。人間関係の不満や文句は、大抵それが原因となっている。相手も自分と同じだと見なすから、自分の想像通りにならない相手を否定したくなる。他人が自分の思い通りになどなるはずがないんだ。(これはわたしへの言葉でもある)

今日はキャンディピンクのカラーを爪にのせてもらった。この色をハンドネイルに選んだ人は初めてです。ネイリストにそう言われた。何を選ぼうがわたしの自由だ。無難を選びたがる他人の考えなどどうでもいい。自分の好きな考えに基づき、好きなモノを選べばいい。

真っ白なネイルを職場の先輩に注意されたことを、今ふと思い出した。白い爪が業務上どのような悪影響をもたらすのか、あの時尋ねれば良かったな。





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吉原 紅
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