シンコ・デ・マヨ(Cinco de Mayo)はメキシコ独立記念日ではなかったという話
5月5日はシンクにマヨネーズが落ちたコラージュがTwitterに流れてくる日。
5月5日はメキシカンの友人にHappy Cinco de Mayo! と声をかけると大きな笑顔が返ってくる日。
私の住む街では、5月5日はシンコ・デ・マヨを祝うイベントが開催される。この日はメキシコの独立を祝う日だと聞いていたが、どうやら違うらしい。ブリタニカ百科事典によるとーー
1862年5月5日、メキシコシティに攻め入ろうとするフランス軍とメキシコの義勇軍の戦闘がプエブラで発生。その日のうちにメキシコ義勇軍が勝利したという。現在メキシコではその勝利を祝う日として知られているそうだ。
スペイン語が読めないので英語のソースだけしか調べられなのだが、どうやらアメリカで徐々にシンコデマヨが浸透し、今ではお酒を飲んで楽しむイベントとして定着しつつあるらしい。そのため本来祝日が持つ意味が薄れ、コンシューマリズムに取り込まれてしまったと見る向きもあるよう。その指摘は昔の職場で使われていた販促カレンダーに載っているシーズンイベントを連想させる。
ちなみに本来のメキシコ独立記念日は9月16日。スペイン語がよく聞こえるこの街で、どんな日になるのか個人的に楽しみにしている。
今年のシンコデマヨはメキシカンレストラン&バーで友人たちと食事を楽しんだ。そのお店にはお祝いムードはなく、通常モードでレストランは運営されていた。ダンスフロアはがらんとしていて期待外れだったことは否めない。
それでも興味をひいたのはバーに掛けてあるネオンサイン”Salsa y no llores (サルサがあれば悲しいことは吹き飛ぶー意訳)”だった。悲しいことがあっても明日は来る。悲しいことがあってもお腹がすく。生きている限り、明日は来る。だからみんなで踊るサルサがあれば、悲劇を乗り越えられる。そんなメッセージだと受け取った。思いの外、そのネオンサインは数日経った今でも記憶の片隅に残っている。
閑話休題。
Duolingoでスペイン語を習っています。ゲーミフィケーションに乗せられて毎日アプリを開いてはせっせとGemを稼いでいます。とはいえ新しい言語に触れるのは純粋に楽しいものです。英西ネイティブ話者に”ずっと勉強してきた英語よりスペイン語の発音の方がいいやん!”と言われるほどなので、日本語話者にはとっつきやすいようです。