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ライブで歌うということ。
カラオケでのうた。
歌ってみたなどの配信形式でのうた。
個人で行う路上ライブでのうた。
カジュアルに歌うための選択肢は日々増えていて、そこらじゅうに溢れている。
対して、一発勝負の「ライブハウスでのライブ」というのは、真逆のところにあると思う。
バンドの各楽器の生演奏とPAと照明、そしてオーディエンス…それぞれがそれぞれに影響を与え、複雑に絡む。
動作的には非常に不安定。絡む人が多いのだから、ミスの発生箇所も増えるし、イレギュラーも起こりやすくなる。まとまりが得られる方が難しい。
ボーカルにとっては特に過酷な状況だと思う。
けれど僕らはライブを愛してやまない。
その不安定感こそが『LIVEの本質』であるからだと思う。
そこに人が絡み合っていることこそが『LIVEの価値』なんだと。
上手く噛み合い調和した時しか感じられない空気感が『LIVEの醍醐味』なんだと。
体調を崩した、機材トラブルが起こった、演奏をミスした、時間が押した、人が飛んだ、、、、、
それらもライブ感として楽しめるようになって仕舞えば、ミスが怖くなくなる。
人生とはなんて話を書こうとしていたわけではないけれど、
人生がまさにそうだ。
イレギュラーの連続で、上手くいかなくて当たり前なんだ。
うまくいったらもうけものなんだ。
なんでも、いつでも、そう思えたら、
目の前のこと、何も怖くなくなるんじゃないかなと。
ライブの帰り道、少し思ったとさ。
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