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【占いと音楽??】女性と男性の歌の違いを「音楽以外」のところから分析してみた。

ま〜たマニアックなところからテーマを引っ張ってきてしまいましたYoshikiです。

男性と女性の違いを性差と言いますが、性差にもいろいろあります。

身体的な性差や脳機能における性差、精神的な性差に社会的な性差、思考から行動に至るまで多くの違いがあります。

…この違い、音楽にも出てこないとおかしいと思いませんか?(笑)


今回の記事では話を歌に絞って

「聴覚的な違い」

「脳機能的な違い」

「発声的な違い」

の3段階に分けて書き進めて行こうと思います。


※男女の違いとすると、他の性の方はどうなるのか?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、「ここは男性的だな」「ここは女性的かもしれない」のように部分的に評価してみてください。
ただでさえ大きなテーマだというのにLGBTそれぞれについてまで考察し出していたら6〜18種の性の違いまで書いてそれだけの記事になってしまいます(笑)


1. 聴覚的な違い


聴力的な差、インプットの時点で起こる性差ですね。

まずこんな話があります。

 米アリゾナ大学の研究では、男女の赤ちゃんに話し言葉を理解する上で重要な音域の音を流すと、女の赤ちゃんは男の赤ちゃんより約80%も大きく反応しました。米ルイジアナ州立大学の研究でもほぼ同様の結果が出ています。
 女の子は聴覚に優れており小さな音にも敏感ですが、男の子はささやくような音がよく聞こえず散漫になりがちです。

女性の方が音の違いに対して敏感に反応できるのではないかという例です。
これだけ見ると「生まれつき女性の方が耳がいいんだ」と思われてしまうかもしれませんが、断定するには条件不足です。

例えば、青年期以上の男女というのに対して同じような検査をしても、それが先天的なものであるかどうかはなかなか確認のしようがないんです。

人間の耳は消耗品であり、環境や生活習慣などライフスタイルによって聴力は良くも悪くもなってしまいますし、
(参考記事:https://www.signia.jp/blog/more-men-than-women-have-hearing-loss/ )
ただでさえ、元々声が大きくなりやすい男性は自身の声量によって女性より耳を消耗するので、生まれ持っての差ではないとも考えられます。
他にも、音楽的訓練をしてきたか否かの差もありますし、その訓練ですら程度の差があります。
これだと、もっと多くの要素から分析しなくてはならなくなります。

明らかなのは、音量に関しては明らかに男性の方が鈍感、女性の方が敏感に反応する傾向があるということです。

一説には女性は8:2くらいで聴覚が主体。男性は6:4くらいで視覚という話も聞いたことがありますがソースがわからないので噂話程度に…(笑)


2. 脳機能的違い

女性と男性では脳が大きく異なると言います。
どれだけ科学的な根拠があるのか怪しい記事もよく散見されますが(笑)

一般に男性は情報の処理能力が高く、女性は情報を取り入れたり統合させたりする能力が高いとされています。

カルフォルニア大学アーバイン校とニューメキシコ大学の合同研究では、脳内の灰白質と白質の量において、男女差があることが分かりました。この研究で、脳内の灰白質の体積では男性被験者が女性被験者より6倍多く、白質では女性被験者が男性被験者よりも10倍多いことが分かりました。
白質では女性被験者が男性被験者よりも10倍多いことが分かりました。

※灰白質は情報を処理する神経細胞が集まった部分であり、白質は処理された情報を伝達するネットワークの部分になります。

システム化や論理的分析は男性の方が有利ですが、情報感度は女性の方が高く他の感覚との結びつけも女性の方が強いということでしょうね。
思い当たる点それぞれあるのではないでしょうか?

例えば色に関する話なんかは有名な話ですが、

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こんな画像も流行りましたよねw

女性は男性よりも色を見分ける能力が高く、四色型色覚の比率も女性の方が高いとされています。(普通の人は三色型色覚です)

日本語では音のことを「音色」ということもありますが、女性は音に対しても男性以上に繊細に違いを見つけて他の感覚と結びつけて捉える能力が高いのではないでしょうか?

このことに関して一つ有力な情報があります。

女性は男性に比べ、非科学的なものを信じる傾向があるという話です。
(ちなみに推論能力に関して男女差はありません、女性の頭が悪いわけではないんです)

情報を結びつける能力が高いため、非科学的なものでも自身の経験と結びつけてしまいやすいのです。
女性は育児やコミュニケーションの際に勘を働かせなければならないので、より直感に頼るようにして生存してきたのではないか?と言われています。

バーナム効果なども有名ですが、女性の場合占いを信じやすいのは脳機能のせいだったんですね。
裏を返せば、「占いを信じやすい→結びつける能力が高い」とも取れますし、これは歌や音楽において強みとして働く可能性が高いです。
歌詞の読み取りや曲のイメージづくり、感情表現の技術にも直結させやすい能力ですからね。
あくまで傾向の話なので、男性には結びつける能力がないのか?っていう話ではありませんよ?

※バーナム効果:星座占いなど個人の性格を診断するかのような準備行動が伴うことで、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分、もしくは自分が属する特定の特徴をもつ集団だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。


3. 発声的違い

ここまでの項目だとまるで男性が不利で女性の方が優位みたいになっていますが、実際レッスンをしていてすぐに成果が出やすいのも割と女性の方なんです。
違いを感じ取る能力が明らかに高いですし、ほとんどの場合熱心に練習をしてくださいます。

ですが、発声に関して言えばもしかしたら男性の方が優位とも取れるのかもしれません。

というのも、「声量」「声圧」「声域」「声質の幅」これらの点において女性よりも男性は圧倒的に優位なんです。

まず体格差、骨格の違いや筋肉量の違いゆえ肺活量にも差が出ますし、共鳴腔も大きくなります。
これらによって声量、声圧、声質の幅は豊かになります。

加えて声帯の長さが女性よりも長いため、低域が女性以上に出ます。
高音域に関しては男女によって限界の差が出ないので男性の方が最終的な音域は広くなります。

更にいうと、女性のように繊細で倍音の少ない声を出すのは難しいですが、「女性が男性の声を出す」のと「男性が女性の声を出す」のとでは後者の方が幾分簡単だと感じます。

発声に関して言えば男性の方が最終的な表現の幅は広いとみて間違い無いでしょう。

それぞれにいいところがあるので別にこれが勝ち負けの結論というものにはなりませんが😅

まとめ

女性の方が感覚的には優位、男性の方が(最終的には)発声的には優位という結果でした。

共感能力、解釈能力が高い女性の方がインプット時の感受性が良く、アウトプットの際も繊細でより感覚的な歌が歌えます。
ですが男性にもそれらが無いというわけでは無いので、感覚や技術に磨きをかけることによって最終的にできることが多いのはむしろ男性の方です。

「男性の方が音痴が多いじゃん!!」って思われた方もいると思いますが、要は『暴れ馬』なんですよ。
パワーがあまり余っていて扱いが難しいのです。それだけに乗りこなせた時は凄まじい馬力を誇りますw

ちなみに占いを信じやすい男性もいます。
ギャンブル中毒の方なんかはまさにソレでして、何事も信じすぎると沼に使って視野が狭くなるということですね。
レイク・ウォビゴン効果(=自分は平均以上に優れているというバイアス)が強まって思考力が落ちているのかもしれません。

今回はここまで。何か参考になれば幸いです☺️

ありがとうございました!!

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Yoshiki /Vocal coach
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