Pale Fountains : Pacific Street
1984年発表なので新譜で入ってきた時に聴いてた。バイト仲間内では評判良かったが当時それほど情報がなかったので「兵隊」って呼んでたアルバムだ^^;バンド名もあまり覚えてなかったのでセカンドの「...From Across The Kitchen Table」なんか同じバンドのアルバムとは思ってなかった。今聴いてみればわかるが、曲のイメージも少し違って、ジャケットなんか全く違うイメージ。
よく言われているが、なぜこのジャケット?ムッチャやばそうな感じで、ハードコアやノイズ系であっても不思議じゃない感じがしたものの、聴いてみればポストパンクなワールドミュージックというか、アコースティックな聞きやすい「イイ感じ」の曲。当時は「ネオアコ」っていう言葉はまだ無かったように記憶している。パンクの後のゴシックやノイズ、などニューウェーヴと一派一絡げに呼んでいた時代だ。その後、ポストパンクやらノイズ、インダストリアル、やがてハウスとかグランジとか現れるがその辺りのことは、ちょうど就職してそういった尖った音楽からやや離れていた時期で、よくわからない。
まあ、今ではこのアルバムはネオアコの代表格的なアルバムと言われているらしい。あと、ジャムとか、プレファブ・スプラウトもネオアコなのかな。その辺りの音を聴くと、「ああ、なる程。ネオアコねぇ」と意味も言葉の響きも納得してしまうなぁ。
とにかく、このアルバムの良いところは、スカスカな感じだ。と言うとネガティブなイメージになってしまうけど、なんだか薄い紙がうまい具合に空気を含んで重なった感じというか…そうだ、クロワッサン的な。フワッと軽くて心地いい音の重なりが適度なスキマ感で組み立てられている感じ。
ペラペラな音じゃなくて、適度に存在感のある音が「ヤマアラシのジレンマ」的な距離感を置いて曲となる。一見、ヘタウマ的なスカスカな音っぽいのに、何か中毒性もある。ネオアコの人気バンドは総じてそんな音の印象である。
ああ、やはり70年代〜80年代の音が好きなんだなぁ。
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