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【観光の大問題】 新千歳空港


新千歳空港の現状と課題:民間化5周年を迎えて

新千歳空港は民間空港としての運営を開始して5周年を迎えました。その間、国内外からの観光客の玄関口としての役割を果たしてきましたが、利用者目線では多くの課題が残されています。ここでは、新千歳空港の現状と課題を洗い出し、改善すべきポイントを考察します。

1. 英語表記とアナウンスの品質問題

北海道を訪れる海外観光客が増加する中、空港の英語対応は依然として不十分です。空港内の案内板やサインに誤った英語表記が散見され、観光客に混乱を招いています。また、英語アナウンスのイントネーションが不自然で、内容を理解するのが難しいと感じる外国人もいます。発音もおかしなものが多い。

■■改善提案■■

プロによる英語監修

案内板やアナウンス内容を専門家に監修してもらい、正確で分かりやすい表現に修正する。別記事にも書きましたが、「表示」はネイティブが見ればそれでOKではなく、きちんとしたフォーマットがあるので、プロに依頼すべき。そんな数千円をケチって何がいいのかわからない。

多言語教育の実施

空港スタッフの多言語対応スキルを向上させ、観光客とのスムーズなコミュニケーションを実現する。

2. 駐車場の混雑と運営の課題

北海道は車社会であるため、新千歳空港の駐車場は特に重要なインフラです。しかし、現在の駐車場運営には深刻な問題があります。

駐車場の大行列

飛行機利用者が駐車場を使えないほど混雑しており、遊び目的で空港を訪れる人々の駐車も多すぎます。これはもう何年も前から言われていることなのに、いまだに解決されていない。

未対応のインフラ

A駐車場とB駐車場をつなげる工事以外、大きな改善が行われていません。AとBは飛行機で旅行する人専用、Cは空港に遊びに来る人専用にするだけでもだいぶ違う。そもそも空港から旅立つ人と、ただ買い物や温泉に入りに来る人たちが同じ建物に来ることがおかしい。なぜそれに気づかないのか。

■■改善案■■

専用駐車エリアの設置

飛行機利用者専用の駐車エリアを設け、スマホの搭乗券や予約番号を利用し、乗客専用で利用できる仕組みを導入する。

予約システムの導入

搭乗券を利用した駐車場の事前予約システムを開発し、利用者がスムーズに駐車できる環境を整える。また、割引率も大きく引き上げる。

遊び目的の駐車料金の見直し

遊び目的の利用者には割高な駐車料金を設定することで、利用を抑制する。あるいはJRで来させるなど改善が必要。レラと南千歳駅を使わせれば良いだけのこと。JRの赤字問題も改善する。

3. 到着ロビーの分かりにくさ

新千歳空港の到着ロビーはANAとJALで分断されており、利用者にとって不便な構造です。裏金議員・高橋はるみ前知事の、最悪の置き土産です。

到着ロビーの分断

例えば、JAL便で到着した場合でも、レンタカーの手続きをするためにANA側へ移動しなければならないことがあります。また、ホテルの送迎バスも、JAL側にしかこないバスの場合、ANAで到着すると最悪の状況に。(特にA到着口)

分かりにくい案内

「北ウイング」や「南ウイング」のような分かりやすい名称がなく、到着ロビー内での混乱が生じています。ANAとJALのカラーで、青と赤でデザイン統一したら自分がどこにいるかすぐわかるのに、そういうデザイン監修する人が新千歳空港会社の中にいない

待ち合わせスポットの不在

到着ロビー内に明確な待ち合わせスポットがないため、利用者が迷いやすい状況です。セントレアにも東京駅にも羽田にもあります。

■■改善案■■

ウイング名称の導入

到着ロビーを「北ウイング」「南ウイング」のように明確に区別し、分かりやすい案内を提供する。

待ち合わせスポットの設置

到着ロビー内に目立つ待ち合わせスポットを設け、利便性を向上させる。「銀の鈴」のようなものです。前述で赤サイド(JAL側)と青サイド(ANA側)と書いたので、その色にちなんだ待ち合わせスポットをそれぞれに作るべき。

4. 搭乗口の狭さと混雑

新千歳空港の搭乗口は利用者数に対して狭く、特に羽田便や伊丹便では混雑が顕著です。誰もが感じていることでしょう。大型機材を使用する路線では、搭乗口周辺が満員になり、乗客が不快感を抱く状況が続いています。

■■改善案■■

搭乗口の拡張工事

利用客数に応じた搭乗口の拡張を早急に検討する。なぜコロナ禍にそういうことをしなかったのか甚だ疑問。

待合スペースの拡充

快適に過ごせる待合スペースを増設し、混雑の緩和を図る。4人席とか5人席などはやめて、ひとり用、ふたり用をぐっと増やせば、誰も座らない席というのがなくなる。バカでもわかること。

5. 民間化の目的と成果が見えない

民間化してから5年が経過しましたが、「何をやってきたのかが分からない」と感じる利用者が多いのが現状です。

コロナ禍で多くの補助金が投入されたにもかかわらず、具体的な改善策が見えていません。空港利用者の声が十分に反映されていないため、不満が蓄積しています。

■■改善案■■

補助金の使い道や今後の計画を定期的に公表し、利用者の信頼を回復する。
アンケートやヒアリングを通じて利用者の声を吸い上げ、運営に反映させる仕組みを構築する。それを「見える化」することも必須。耳の痛い話題も無視せずに、きちんと空港会社が回答しているのを利用者に見せることが必要。

反省せよ、新千歳空港

新千歳空港は北海道の玄関口として、国内外から多くの観光客を迎える重要な役割を担っています。しかし、英語表記の問題や駐車場の混雑、到着ロビーの不便さなど、多くの課題が残されています。民間化5周年を機に、利用者目線での改善策を積極的に実行することで、新千歳空港のさらなる成長が期待されます。

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