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kakukakubooks
きょうの校閲33「不要と不用」
確定申告ってやっていますか?
僕はようやく確定申告が終わった。気持ち晴れ晴れ、小躍りしたくなる気分だ。やらないといけないとは分かっているものの、先延ばしにする癖はまだまだ治らず「さすがにやらないとまずい」と重い腰を上げた。
年に1回しかやらないことなので、丸一年経つとやりかたを思い出す作業から始まる。「これまでと同じもの」を入力するにはまだ楽なのだが、今回は「新しいもの」も入力しなければならなかったので、調べたり書類を集めたり大変だった。
「サラリーマンであれば不要なのに、なんで僕はしなければならないのか…」と思うが、日本国憲法には納税の義務があるらしい。まだネットで申告できるからいいものの、昔の紙で提出するのだったら、どれだけしんどかったのだろう。想像するだけで怖い。
そんな思いして納税しているのだから「変なことに使うなよ」「無駄遣いすんなよ」と、8時だョ!全員集合の加藤ちゃんのような言い方で、国や地方公共団体に強く当たりたくなる。補正予算の予備費が不用になったりしているのを見ると「還元してくれよ」って言いたい。
「不要」と「不用」。「不要」はお天気ニュースで台風や雪の予報があった時「不要不急の外出は控えて」なんて聞くこともある。
不要:必要でない。ex不要不急。
不用:使われない。ex予算の不用額。
確定申告することで、国や政治家に怒りを感じてしまう。サラリーマンが多いうちは大丈夫だが、申告するひとが増えると大きなうねりになりそうな気がする。
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