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きょうの校閲16「望むと臨む」
おととい、きのうと大学入学共通テストが行われた。僕の時はセンター試験の名称だったが、このテストが大学受験の大きなウエートを占めるだけに、試験に臨むときはとても緊張した記憶がある。特に浪人で受験したときは「もう後がない」という思いが強く、緊張の度合いが高かったなあ。
ひとまずテストを受けた受験生はお疲れ様です。いったん休んで、二次試験で望む大学へ向けて頑張って欲しいですね。
「望む」と「臨む」もよく間違える言葉のひとつだ。
望む
①希望。ex多くを望まない、成功を望む、高望み。
②遠くに眺める。ex海を望む、対岸を望む、遠く富士を望む
臨む
①臨場、臨機。ex気に臨み変に応じて、試合に臨む、厳格な態度で部下に臨む
②…に面する。ex海に臨む宿
特によく間違えているのを見かけるのは、「海を望む」と「海に臨む」。これは全く意味が違って、「望む」だと「海を見る」と同義だが、「臨む」だと「海に面している」という意味になる。
「望む」ことは海に面していなくてもできるが「臨む」のは海に近くないといけない。YoutubeよりInstagramでよくインフルエンサーが「お宿紹介」をしているときに間違っているのを見かける。
「行ってみたいなあ」と思っても、言葉が間違っていると「うわ」って思ってしまうのだからよくないよね。僕が気にし過ぎているだけかもしれないけれど。間違っているよりは正しい方が良いと思うよ。
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