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ボヘミアンラプソディを観て
音楽は時空を超える
聴いていた音楽、好みな音楽で世代って分かれることが多い。アイドルだとよりハッキリしているかも。僕の世代だと小学生の時はモーニング娘だったし、中高生の時はAKBが全盛だった。「誰々がブームやったとき自分はいくつだった」ていうのは多世代と話すときの格好のネタになる。会社の先輩らの話は「そんなん俺生まれてないっすよ」て言うことが多いのだが…
そんな世相や時代、世代を明らかにする音楽だが、どんな世代の人間でもそれを聴くと「曲名は分かんないけど聴いたことがあるからワンフレーズだけ歌える」って歌があると思う。時を切り取ったはずの音楽が時を超えて羽ばたいているのだ。音楽家冥利につきることだと思う。
作品タイトルの「ボヘミアンラプソディ」は、文字通りクイーンの歌のタイトルから獲られている。クイーンのリードヴォーカル、フレディ・マーキュリーの音楽家としての伝記のような作品だ。ちなみにフレディ・マーキュリーが亡くなったのは1991年11月24日で僕はまだ生まれていない。それから既に27年も経っているが、生まれていなかった僕でも知っている(軽く歌える)楽曲があるということは、それだけ偉大なものであったということだろう。終盤の「ライブエイド」でのシーン、視点は演者であるクイーンからの視点がほとんどなのだが、ライブを観ている観客であるような興奮を覚えた。
音楽だけではなく絵画や彫刻など芸術というものは時空を超えて広く知らせる事が出来る。僕もそんなものが生み出せるような人になれたらなあと思った。学生時代の芸術系の成績が「無理やろ」って言ってるわ…。
興奮の余韻がなかなか覚めきらず、思わず帰り道に映画のサウンドトラックアルバムCDを購入してしまった。「もう一度聴きたい」そう思わせる、時空を超えた作品になるだろう。
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