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きょうの校閲11「弱冠て何歳?」

 13日は成人の日。最近は成人年齢が18歳に引き下げられたので「成人式」ではなく「20歳の集い」と名称を変えている自治体も多いというニュースを見た。僕の時はもちろん20歳の「成人式」だったが、大学の期末試験の直前でバタバタしており、式は出席したけれど、同窓会は欠席してしまった。

 本来ふさわしい年齢よりも若くして就任したり、その地位にいたりする人のことを「弱冠●●歳で」という表現をすることがある。でも実は「弱冠」を使っていいのは特定の年齢だけである。

 実は弱冠は「20歳の男性のみ」の異称だった。20歳の男子を「弱」と表現し、その時に元服して冠を被ることから「弱冠」という言葉になった。

 なので、本来は「20歳だけ」しかも「男子だけ」の呼称だったのだが、現在は男女関係なく、本来それなりの年齢よりも若い人が就任、達成したりする時にも使われる言葉になっている。

 僕が見たことがあるのは「弱冠40歳で県議会議員の議長に」という新聞記事だった。本来よりも倍の年齢ではあるが県議会の議長にしてはかなり若い年齢なので、そういう表現になったのだろう。

 自分の成人の日を思い出して、同級生を見返したい思いは今でもあるけれど自分は頑張れているだろうか…。ちょっと考えてしまった。

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veleta(ベレタ)
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