
きょうの校閲40「捜すと探す」
一口馬主をしていると、未来の出走レースを予想することが多い。「きょう帰厩(牧場からトレーニングセンターに戻ってくること)したということは、次走るのは〇月〇日の中山であるこのレースかな」など、出走するであろうレースを探して日程表とにらめっこするのは楽しい。
ましてやそれが重賞と呼ばれる大きいレースならなおさらだ。これまではそんなことが出来るほど勝つ馬を持ったことがなかったが、今年は違う。3歳のこの時期でオープン馬(1勝クラスなど条件戦を勝った上級クラスの馬)を持つことが出来た。
まだ次走の具体的な発表は無いが「できれば関東」の重賞に出走する予定のようだ。じゃあどこに出るのか、ダービーまでで「関東開催」「3歳限定」の重賞は、弥生賞(中山2000㍍)、スプリングS(中山1800㍍)、ニュージーランドT(中山1600㍍)、皐月賞(中山2000㍍)、青葉賞(東京2400㍍)、京王杯スプリングC(東京1400㍍)、NHKマイルC(東京1600㍍)の7レース。
ただ、皐月賞とNHKマイルCはGⅠ。現在の拾得賞金では、ほぼ出走不可能だ。まだ帰厩していないので弥生賞は日程的に厳しい(帰厩から10日間以上経たないとレースに出走できない)。ダービーを目指すとなると、ニュージーランドTと京王杯スプリングCはNHKマイルCのステップレースなのでおそらく違う。ということは現在可能性があるのはスプリングSか青葉賞ではないだろうか。
青葉賞はまだ日程に余裕があるが、スプリングSに出走するなら今週にはトレセンに戻っておきたいところ。どうせならスプリングSで結果出して皐月賞に出て欲しいけどなあ。
なんて未来に期待を膨らませながらレース探しをしている。一口馬主を始めて「未来に期待する」「将来を楽しみに生きる」ことが出来るようになってきた。それまでは自分はどう生きるのかを見失っていたと思う。「迷子を捜す」ように「自分とは」を考えていた。
捜す:主に見えなくなったもの、捜査、捜索。ex家出人を捜す、家族を捜し求める、犯人を捜す、迷い猫を捜す、身元捜し、目撃者を捜す、家(や)捜し、離散の家族を捜す。
探す:主に欲しいもの。exあら探し、家(いえ)探し、獲物を探す、貸家を探す、里親探し、職を探す、宝探し、父の面影を探す、ルーツ探し。
【注意】「捜(探)し当てる」「捜(探)し歩く」「捜(探)し出す」「捜(探)し回る」「捜(探)し物」などは意味に応じて書き分ける。「店で気に入った財布を探す」「紛失した財布を捜す」、求人は「人探し」、行方不明者は「人捜し」となる。
趣味というものは「無駄な事」だ。でもそんなことに面白さを見出すのが趣味だと思う。そんな趣味から「生きがい」にもなろうといてくれているのは感謝しかない。これからもいろんな期待をさせて欲しい。一口馬主って結構面白いよ。
いいなと思ったら応援しよう!
