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長崎ヴェルカの逆襲へ:CS進出に必要な条件と課題

2025年1月現在、長崎ヴェルカはB1リーグで2年目のシーズンに挑んでいます。昨シーズンの奮闘を経て、今年はさらに一歩進み、B1での上位争い、そしてチャンピオンシップ(CS)進出を目指しています。CS進出を実現するには、残り試合でのパフォーマンス向上が不可欠です。この記事では、ヴェルカがCS進出を果たすためのポイントと課題を整理します。


CS進出の条件とは?

B1リーグのCSに進出するには、全体で上位8位以内に入ることが必要です。2024-25シーズンはここまで13勝16敗(勝率45%)で中位に位置しています。CS進出のためには、今後の勝率を上げ、特に直接対決で勝利を重ねることが重要です。

ポイントとなる条件

•シーズン通算で50%を超える勝率
(目安は30勝前後)
•直接対決での勝利:順位争いをするチームに勝つことが鍵。
•得失点差の改善:同率の場合、得失点差が順位を左右するため、安定した試合運びが求められます。

現状の課題:克服すべきポイント

1. ディフェンスの安定化

ヴェルカの現在の平均失点は75.8点(リーグ全体で9番目に失点が少ない)と昨シーズンに比べ大きく改善させた。しかし、ペイントエリアでの失点は課題。インサイドの守備力を強化し、リバウンドで優位に立つ必要があります。
【改善ポイント】
・スティーブ・ザック選手やエージェー・エドゥ選手を中心にインサイドの守備力を強化。
・ゾーンディフェンスを採用し、負担を分散。
・チーム全員で速攻を許さない意識を徹底。

2. ターンオーバーの削減

現在、ヴェルカの1試合あたりのターンオーバー数は13.8本。(リーグ全体で4番目に多い)これが接戦を落とす原因になることもあります。特に速攻時やプレッシャー下での判断ミスが目立ちます。
【改善ポイント】
・狩俣昌也選手を中心に、冷静な試合運びを意識。
・試合を重ねながら、プレッシャーの中でのパス練習を徹底し、ミスを減らす。

3. 攻撃のバリエーション強化

ヴェルカの得点はアウトサイドシュートに頼りがちな傾向があります。シュートが不調な試合で得点が伸び悩むため、インサイドとアウトサイドのバランスを改善する必要があります。
【改善ポイント】
・ジャレル・ブラントリー選手や川真田紘也選手によるペイントエリアでの得点を増やす。
・ピック&ロールやスクリーンプレーを活用してスペースを作る。
・森川正明選手のアウトサイドシュートをさらに活用。

鍵となるモーディHCの采配

長崎ヴェルカを率いるモーディ・マオールHCは、2024-25シーズンの戦術的な要として注目されています。彼の特徴は、ディフェンスファーストの堅実な戦術と、選手の持ち味を最大限に引き出す柔軟性です。

モーディHCの戦術ポイント

1.ディフェンスの強化

1対1での守備力を重視し、インサイドとアウトサイドのバランスを徹底。特にゾーンディフェンスを採用する場面では、相手チームの得点を封じ込める工夫が見られます。

2.試合中のアジャストメント

試合の流れに応じた柔軟な戦術変更が特徴。モーディHCは、ハーフタイムでの調整力が評価されており、後半に試合をひっくり返すことも少なくありません。

3.若手選手の成長を重視

•山口颯斗選手や川真田紘也選手といった若手選手を積極的に起用し、経験を積ませながらチームの厚みを増しています。

モーディHCの課題は、試合終盤のクロージング戦略です。接戦での勝率を上げるためには、タイムアウトの使い方や終盤のオフェンスプランにさらなる工夫が求められます。

選手たちの鍵を握る活躍

マーク・スミス選手
今シーズン加入したマーク・スミス選手は、得点力と守備力を兼ね備えたオールラウンダーとして注目されています。特に、ドライブインからのフィニッシュやペリメーターでのシュート力が光ります。スミス選手の強みは、試合の流れを読み、的確なプレーでチームに勢いをもたらすところにあります。

スティーブ・ザック選手
インサイドでの守備の要。ブロックショットとリバウンドでチームに安定感をもたらします。得点力の向上も期待されます。

森川正明選手
アウトサイドからの正確なシュートと速攻での得点力が武器。重要な場面での勝負強さが求められます。

狩俣昌也選手
冷静な判断力と試合運びの巧さが光るベテランポイントガード。ターンオーバーを減らし、チーム全体をまとめる役割を果たします。

ジャレル・ブラントリー選手
フィジカルの強さを活かしたペイントエリアでの得点力と守備力が鍵。特に接戦時の活躍が期待されます。

川真田紘也選手
インサイドでの得点とリバウンドでチームを支える選手。フィジカルなプレーで相手にプレッシャーをかけます。

馬場雄大選手
攻守両面で活躍が期待される選手。彼のエネルギッシュなプレーと高いバスケットIQは、接戦での勝負を決する大きな要因となります。また、速攻やペリメーターエリアでのシュート力もチームの大きな武器です。

山口颯斗選手
ディフェンスでの貢献が光る若手選手。特にオンボールディフェンスでの粘り強さと、速攻の起点となるプレーが持ち味です。彼のアグレッシブなプレースタイルは、試合の流れを変える可能性を秘めています。

ファン•ブースターと共に掴むCS進出

ホームゲームでのファン•ブースターの声援は選手たちの大きな力です。CS進出のためには、ファンと選手が一体となってチームを後押しすることが重要です。

・SNSで試合の魅力を発信し、ファンの熱をさらに高める。
・選手との交流イベントを開催し、地域密着型のチームとしての魅力を発信。

まとめ:CS進出への道

長崎ヴェルカが2025年のCS進出を果たすためには、ディフェンス力の向上、ターンオーバー削減、そして攻撃のバリエーション強化が不可欠です。モーディHCの柔軟な采配と、選手一人ひとりの成長が大きなカギを握ります。特に、直接対決や接戦での勝負強さを発揮できれば、上位争いに食い込むことが可能です。

ファンの力を背に、長崎ヴェルカが目指すCS進出。その挑戦はまだ続きます。これからの彼らの戦いに注目しましょう!

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