【前田HC退任】HAS ITの証明
こんばんは。
今週はB1プレーオフセミファイナルとB2プレーオフファイナル。
長崎ヴェルカはシーズンが終わり、自由交渉リストの公示がありました。
前田HCの退任、選手4名が自由交渉というリリース。
プロスポーツ、特にバスケは同じメンバーで次のシーズンを迎えることはとても難しいと言われるスポーツ。
今日はセンシティブな話ではありますが、前田HC退任について投稿します。
今回のチームの動きについて、見たくないという方も多くいると思います。
悪意はないですが、読んで嫌な気持ちになる方もいるかもしれません。
そんな方はこれからの投稿は読まず、そっとページを閉じてください。
バスケットボールにおける移籍
Bリーグではロスター最大13人。
バスケはコート上で5対5でゲームを行うため、1人の比重がとても大きいスポーツといえる。
なので、オフシーズンには各チーム必ずと言っていいほどロスターチェンジを行っていく。
それは当然のことながら、コーチやスタッフ陣も例外ではない。
だからこそ、毎シーズン大きな変化が生まれやすく、それが面白いという一面でもある。
前田ヘッドコーチ 退任
率直な感想から言うと衝撃であった。
シーズン30勝の目標は達成できなかったとはいえ、B1初年度としては決して悪い成績ではなかった。
そしてなにより、前田HCの目指すバスケはある程度の浸透が見えていたため、来シーズンへの期待も大きかった。
チームの内情を知っているわけではないが、前田HC続投でも悪くはなかったはず。
長崎ヴェルカとしてこの決断が来シーズンへのひとつのメッセージであることは間違いない。
その答えは来シーズンが始まってみないとわからない。
感謝
B1昇格、そして初年度という大役を見事に果たしてくれた。
長崎のファン・ブースターは彼の只々真っ直ぐな信念についていきたいと思っていたはずだ。
バスケットにもファン・ブースターにも長崎ヴェルカにも向かい合ってくれたことは感謝しかない。彼の人間性が大きな声援を生んだともいえる。
前田HCはいつもファン・ブースターのおかげとおっしゃっていたが、ファン・ブースターも彼のおかげで素晴らしい景色を観ることができた。
これからどんな道を選ぶのかわからないが、彼はまだ若い。
指導者としてまだたくさんの経験ができるだろう。
最大の功績
彼が長崎に与えてくれたのは、自分たちのスタイルを信じることではないだろうか。
彼はインタビューでは常に「ヴェルカのスタイルである“HAS IT”にプレーすることを大事にしている」と応えていた。
開幕当初、この“HAS IT”という言葉にBリーグ有識者のような人たちは
“HAS IT”って何?
というリアクションだったのを覚えている。
そんなリアクションもシーズンが進むにつれ、ヴェルカといえば堅守速攻でリーグ屈指のオフェンス回数の多いチームというイメージが定着した。
これは勿論、選手たちがプレーで示した部分であるが、彼もまた『HAS ITにプレーすることこそ長崎ヴェルカである』と伝えつづけた。
今シーズン、長崎ヴェルカのチームスローガンは
“This is VELCA”
このThis is VELCA=HAS ITであるとB1の舞台で証明してくれたことが彼の最大の功績である。
最後に
前田健磁朗という人ほどバスケが好きで、自らが信じた道を突き進める人はBリーグ全体を見渡してもそんなに多くない。
きっとコーチとしてまだまだ成長していくであろう。
彼の理想のHC像はもっともっと大きなものであるに違いない。
その追い求める理想のために必要な決断が今回の長崎ヴェルカでのヘッドコーチ退任であると信じている。
今シーズン、リーグ最年少HCとして戦い続けた経験をさらなる高みへの糧にしてくれることほど長崎ヴェルカの一人のファンとして嬉しいことはない。
3年間という時間でしたが、長崎に元気を与えてくれてありがとうございました。
また会いましょう。