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【マッチレビュー】B1第14節game1 長崎ヴェルカvs仙台89ERS

元チームメイトである荒谷とディクソンが在籍する仙台とのアウェーで今年最後となる第14節GAME1の試合。長崎は開始から大きなランを作り、このまま圧勝するのかと思わせたが、仙台の荒谷裕秀が躍動をみせ、長崎はスミスのアクシデントも重なり、徐々にハラハラする試合試合展開となった。今日のGAME2を前にGAME1を振り返っていく。
急な仕事が入り間に合わなかった。


開始早々BIGランを作り、エナジー全開に入った長崎

長崎は開始早々からチーム全体でインテンシティの高いディフェンスをみせ、リバウンドから馬場がトランジションバスケを展開し、そこに3Pまで沈め、良い流れのスタートを切った。
仙台は長崎のハードなバスケに追いていけず、18点のランを許し、厳しい展開から始まった。流れの悪い展開をツーメンゲームで打開しようと試みるがフィジカルで強度を落とさない長崎のディフェンスの前にスコアができず、ようやくスタントン・キッドの得点で長崎のランを止めるが、長崎は攻撃の手を緩めず、JBとザックのツーメンが効果的に機能し、点数差を広げて第1クォーターを21点リードで終えた。
第1クォーター(8対27 長崎21点リード)

1Qからの流れを展開するが、仙台も復調の兆しを見せる

長崎は好調を維持し、第1クォーターに効果的であったJBとザックのコンビネーションから得点し、仙台はなかなかディフェンス改善の糸口を掴めないまま第2クォーターをスタートすることとなった。反対に長崎はメンバーが変わっても、ディフェンスの強度を落とさず、ザックのリバウンドから安定的にゲームを遂行し、仙台に個人技でのタフショットに持ち込ませ、優位にゲームを支配した。しかし、長崎のオフェンスもシュチュエーションは作りながらも、第2クォーターに入り高確的に決まっていたシュートが次第にその確率を落とし始め、ここから長崎は仙台に徐々に長崎のバスケットに順応するキッカケを与えることになる。ディフェンスでもハードにいった代償でファールが重み、インサイドのディフェンス強度が第1クォーターほど高く保てなくなっていった。この長崎がスコアを離せない展開に乗じ、仙台は荒谷とブースのツーメンからリズムを掴みにかかった。そこにフェリシオのインサイドでもスコアを獲得。ようやく仙台にもオフェンスのリズムが出始めた。しかしながら、長崎も要所でスコアし、第1クォーターのリードを保ちながら、後半へ向かう。
第2クォーター(23対41 長崎18点リード)

ようやくリズムが出てきた仙台!

クォーターの入りを優位に進めたのは仙台であった。仙台は前半から有効的であった荒谷とブースのツーメンから得点をメイクし、そこにフェリシオのインサイドでも得点、良い流れで後半をスタート。長崎も馬場がリバウンドからのエンドワンを沈め、後半早々ブースの3つ目のファールを誘う。そこにフェリシオのダンクミスから狩俣がコーナー3Pを沈めカウンターパンチをかます。そして、今日はザックのリバウンド貢献度が高く、オフェンスではJB、馬場とのコンビネーションが好調で得点でもチームに貢献。しかし、仙台も荒谷を中心に次第に点数差を縮め、長崎はここにきて仙台のディフェンスを崩しきれない中でのタフショットが続き、流れが止まってくる。そこにソルジャー片岡の3Pで仙台はようやく1桁差の8点に詰め寄るが、長崎も森川の3Pで押し返し、最終第4クォーターに突入することになった。
3クォーター(48対59 長崎11点リード)

馬場vs荒谷!勝負の第4クォーターは一進一退の攻防

クォーターの出だしを優位に進めたのは仙台であった。長崎は第3クォーターの途中から足が止まりはじめ、チームオフェンスができなくなっていた。そこに仙台の日本人エース青木がその隙を見逃さずオフェンスに絡み出す。しかし、筑波大学の同級生の馬場も意地のマッチアップで対応する。しかし、仙台はスタントン•キッドが3Pシュートに対するファールで得たフリースローを見事に3本を沈め、その差6点まで詰め寄る。だが、ここで黙ってないのが長崎のエース馬場ちゃんこと馬場雄大。このクォーター残り時間7分以上ある中で、ブースから4つ目となるファールドローし、仙台に流れを渡さない。そして、長崎のBIG3(馬場、JB、スミス)の一角であるJBが3Pで再び二桁差に押し戻し、ここから馬場が流石のプレーを連発する。
まずは手始めに、スティールからADの速攻を演出。仙台もオフェンスの火力を増すために投入したキッドがペイントアタックで応戦し、そこに荒谷の3Pで再び1桁差(8点)にまで詰め寄る。
しかし、オフェンス力を期待して投入したキッドが馬場のハードディフェンスに対し、失点に直結するターンオーバー連発。長崎はこの苦しい場面でギアを上げ、再びJBがエンドワンと3Pと連続スコアし仙台の追撃を砕いた。その後は馬場がクラッチタイムを見事なまでにコントロールし荒谷に意地の3Pを許したが、最終スコア66対79で勝利した。
4クォーター(66対79 長崎13点リード)

【総括】

火力(オフェンス力)に勝る長崎が前半は仙台を圧倒。後半に入ると、仙台も荒谷を中心に追撃をみせ、最大得点差20点点以上開きながらも、コツコツと自分たちのバスケを遂行し、一時は2ポゼッション差の6点まで詰めるが、要所で馬場•JBが仙台の流れを断ち切りリードチェンジを許さず勝利した。今回のゲームで注目したいのは“スティーブ•ザック”が完全にチームにフィットしつつある点だろう。ハイライトなシーンがあるわけではないが、リバウンドへのタイミング、オフェンスでの役割に加えて、スコアの面でもJBや馬場との呼吸が合ってきた。ザックのプレイタイムが伸びるということはJBとスミス、エドゥとプレイタイムがシェアできる。リーグも折り返しが見えてきた中で、新たに外国籍選手がフィットしてきた点はコンディションのコントロールやオプションの幅を広げる意味で大きい。もともとリーグ自体への慣れは必要なかったにせよ、新たなスタイルに慣れるのには時間を要したが、リーグ後半戦戦ううえでザックの活躍は必須である。
今後も試合の中で更なるフィットを見せてくれることを楽しみにしている。

#0スティーブ・ザック
兄貴

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