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バスケ×エンターテインメントの互換性

こんにちは。

バスケットの魅力は、屈強なフィジカルが速攻でスコアし、瞬きを許さないパスで観客も時には選手をも騙す展開の速さにある。
その魅力をさらに加速させるのが、会場の演出などのエンターテインメントの存在であろう。
攻守が入れ替われば、演出も変わり、時にはゲームの展開に合わせ会場を盛り上げる。
アリーナの照明や音響、激しくスピーディーな展開、そして割れんばかりの声援がエンターテインメントを生み出し、私たちに非日常の空間へ導いてくれる。
今回はバスケ×エンターテインメントについて記事にしていく。


Bリーグのエンタメ“力”

バスケ×エンターテインメントの互換性

バスケットは他スポーツと比較してエンターテインメント性との互換性が強い競技である。
照明や音楽と映像を使った派手な演出、激しく早いゲーム展開。
それに加え、オープニングやハーフタイムに行われるチアによる演出もエンターテインメント性が高い。
さまざまな要素からBリーグに所属する全クラブにとって、バスケ×エンターテインメントの互換性は切っても切り離せない関係にある。

クラブ×ならでは

エンターテインメントと一言で言ってもその形は十人十色。
10クラブあれば10のエンターテインメントが存在する。
各クラブ、思考を凝らしながらエンターテインメントを提供している。
地域性を盛り込むクラブもあれば、独自のスタイルを打ち出すクラブもあり、その試行錯誤こそエンターテインメント性追求の源である。
エンターテインメント性の追求がファン・ブースターを掴み離さないための大きな要因に繋がる。
観客としてバスケ観戦に行く方であれば、少なからずエンターテインメント性を求めに行っているだろう。
会場の雰囲気や手に汗握る試合展開による感動と興奮。
そして、観戦回数を重ねることで次第に観客からファン・ブースターへ変わり、クラブや選手と一緒になって、自分たちもクラブの一員なんだと感じるようになる。
そんな心を離さないためにも、クラブの独自性(=ならでは)が重要である。

ハコにファンをつける

クラブがどんなに頑張って試合を盛り上げても、Bリーグでのホーム試合は30試合しかない。経営の維持は必要不可欠であり、試合がない間もクラブが収益を得る仕組みが必要である。
そこで、クラブはバスケットの魅力を試合だけではなくいろんな方面で発信していく力を求められていく。
その方法はバスケットに限らないとも考える。スポンサーと協力してオリジナルイベントを開催して、新規ファンを獲得したり、アリーナを一般開放しSNSでの波及的宣伝効果を利用したり、クラブによる力が試されていく。
いずれにしても、バスケットとしてのクラブだけでなく、『これなら絶対に楽しい』と思わせる企画ができるかどうかで、ファンの獲得に影響していくだろう。
チームの○○選手推しではなく、ハコ推ししてもらう仕組みを企画していくことが急務だ。

ファン・ブースターも考えるマネタイズ

なんだか、いやらしいタイトルではあるが、クラブが持続可能な運営を行うためには必要なことである。
ファンの存在は選手生命を握っているといっても過言ではない。
プロスポーツ選手は、限られた選手生命のなかで職業として生業を立てている。
私たち応援する方もその点を意識すると、応援の仕方も変わってくるのではないだろうか。

クラブあっての観客、観客あってのクラブ

クラブはバスケットを通して、観客に感動や情熱を与えてくれる。観客はその経験の余韻に浸り、また行きたいと思いながら日常の生活への活力にしていく。観客はバスケットを観て沸き立ち、感情移入し、五感でエンターテイメントに没入体験ができる。
観客の存在がクラブの向上にもつながっていく。
観客の反応を分析し、年齢層や性別などからどういったエンターテイメントを提供していくか試行錯誤を繰り返し、企画をブラッシュアップしていく。観客の存在こそクラブの価値を底上げしてくれると考える。

クラブ×観客の相乗効果

私たち観客は週末のエンターテインメントを求めてバスケットを観に行く。
クラブが示す目指すスタイルを見たくて観客は求め会場に足を運ぶ。
ここで言うスタイルというのは、決してプレースタイルに限らない。
クラブの運営方針やホスピタリティなどのクラブ全体のスタイル(=理念)を感じるためにアリーナを目指す。
観客は観戦した試合を口コミし、SNSでも拡散し、「観に行ったことないけど、気になっている人口」をどんどん膨らませる。
つまりそれは、クラブの天井知らずの可能性を秘めていることを意味する。
クラブが一生懸命エンターテイメント提供すればするほど、観客は熱狂し、その思いはどんどん広がっていく。
そして、新たな観客を招くことで更なる相乗効果へ繋げる。
このPDCAサイクルを回すためにも、クラブが発信する内容が観客の目線に近ければ近いほど、その効果は高い。

観客が考えるクラブのマネタイズ

クラブと観客の関係性について述べてきた。
ここでひとつ、考えていきたいことがある。
それはスポンサーの存在である。年間30試合を成立させてくれる立役者はスポンサーの支援である。
スポンサーがクラブを支えてくれているおかげで私たちはエンターテインメントを享受できている。
選手が安心してプレーするためにもスポンサーの力が必要不可欠であり、ファン・ブースターもそこは忘れてはいけない。
何気なく流れる広告すべてに目を通すことはできないかもしれないが、そういう方々の存在でハコ推しできるのだ、、、と噛み締めたいところだ。
今シーズン、長崎ヴェルカを支えてくれたスポンサーの皆様、ありがとうございました!

ハピネスアリーナと地域創生

長崎ヴェルカは新アリーナ『HAPPINESS ARENA』が来シーズン開幕からオープンする。
長崎という地方で創造される夢のアリーナは果たして収益性のある事業として成立するのであろうか。
バスケットに興味がない人には関係のない話ではないだろうか。
そんな事であれば、誰でも楽しめるように遊園地のようなアミューズメントを作った方が盛り上がっていくのでは?
そこまでです。
バスケットだけではない、このアリーナのすばらしさを熱弁していく!

長崎県民が創るハピネスアリーナ

長崎が創るアリーナはどんなものになるだろうか。
私の経験から、他県から長崎に来た人の話でよく聞くのは「長崎の人はみんな温かい」という話だ。住んでいると当たり前だが、道を譲ったり、挨拶をしたり、困っている人に声をかけたりなんてことはよくあることだ。
県外から移住してきた人は大きく感銘を受けるらしい。
温かい県民性は長崎のもつルーツにも由来するのかもしれない。
古くから異国文化を受け入れ繫栄した地域であり、鎖国の中で唯一外へ開いていたことが、自然とそういう県民性をはぐくんでいったといわれている。
そんな長崎が創り出すアリーナはきっと感謝と思いやりにあふれた空間になる。
アリーナへ訪れる方へ、長崎県民は「長崎までよう来たね」「美味かもの食べて帰らんね」と歓迎する。
バスケットを通して長崎の県民性にぜひ触れてほしい。
そして、遠征で訪れる他クラブのファン・ブースターの満足と長崎ヴェルカファン・ブースターの熱気が織りなすエンターテイメント空間の中心となるアリーナを期待している。


観客がつくるエンターテインメント

長崎ヴェルカのブースターと言えば

1️⃣めっちゃ声出して応援する
2️⃣多分に盛り上がるの好き
3️⃣多分に祭り好き

リーグ屈指の煽り甲斐のあるブースター
騒げと言えば騒ぎ
もっともっとと言えばもっともっと声を張る

新アリーナの演出というエンターテイメントも楽しみだが、私は長崎ヴェルカブースター達がそのエンターテイメントというクラブからの“煽り”にどのように乗っかるか楽しみで仕方ない。

きっとクラブは煽ってくる。
それは、クラブ側もヴェルカブースターが煽りに乗ってきてくれるとわかっているから。

演出というエンターテイメントに歓声と声援というエンターテイメントが加わった時『HAPPINESS ARENA』は最高のエンターテイメント空間となるだろう。


新しいファン・ブースターが足を運びやすいアリーナ

新アリーナの最大のメリットは立地の良さである。
長崎は観光都市ともいわれ年間に何万人もの観光客が国内外から訪れる。
他チームのファン・ブースターにとっては、長崎での観戦を旅行‘‘ついで‘‘に選択する人が増えることは容易に考えられる。
観光をメインにしても、新アリーナは長崎市中心部に位置し、観光を楽しむ時間を奪わない。
さらに、スタジアムも隣接され、サッカーを観に来てそのままバスケ観戦という流れもつかめる。他にも、ホテルや商業施設も併設されており、そこへ行けば絶対に長崎ヴェルカが目に留まるという仕組み。
バスケに興味がなくても楽しめる施設を作り出すことで、バスケ観戦への新規顧客獲得につなげることができるだろう。

経済とワクワクの地域創生

今季、長崎ヴェルカはBリーグ全体クラブの中で有料会員者数が最多。
これは長崎ヴェルカが、『絶対に楽しいゲーム』を見せてくれると知ったからだ。
私たち夫婦はB3時代から長崎ヴェルカを応援してきた。
長崎ヴェルカが盛り上がるごとに私たちの熱も増し、バスケやチアを始める子どもも増え、より身近なものになってきた。長崎ヴェルカのおかげで、私たちはいま、ワクワクに溢れている。
-将来、うちの子があの舞台に立つかもしれない…
-選手を支えるアナリストになりたい…
-ケガした選手を助ける医者になりたい…
-アリーナでバスケットに携わりたい…
未来へのワクワクに溢れて、これからもっと教育や産業などあらゆる場面で長崎は発展していくと思われる。
このワクワクが日本全国へ広がって、長崎を背負い世界へ羽ばたく人材が出てくることは決して夢物語ではない。
私たちが愛する長崎ヴェルカは長崎県の舵を切る大きな舟だ。
荒波が待ち受けようとも、その先には凪を迎え、大きな繁栄を結ぶことを今から期待している。
感謝と思いやりの町ながさきをもっとみんなでシェアしたい。

最後に

長文を最後まで読んでくださった方々、ありがとうございます。
途中で『この人、島田チェアマンとキンコン西野のyou tube観て感化されてるんじゃない?』と思った方。。。正解です。
内容がとても面白い内容でしたので、記事にしました。
表現や言葉など類似している箇所もありますが、ご了承ください。


引用画像:長崎スタジアムシティ公式インスタグラム(https://www.instagram.com/nagasaki_stadiumcity/p/C0qrGcMRKkm/
参考動画


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