見出し画像

たかがメーター、されどメーター。今どきの車両に追加メーターを装着したら各ユニットがエラーを吐き出した!量販店等で装着した車両は要チェックです!!

我々ビークルフィールドにも

追加メーターを付けて欲しいと言う依頼は結構多くてですね

昔ながらに丸いメーターを何個も並べたい派から

一つのディスプレーに各信号をまとめて表示したい派まで
様々なニーズがあります。

最近では大型のディスプレーに

空燃比等含めてOBDからの信号を表示するのも流行ってますね。

ただ、これらの電子機器には必ず電源と言う物が必要です。

えっ? 電源なんて普通にオーディオ裏から分岐すれば良いのでは??

はい、一昔前の国産車であればそれで良いのですが

輸入車になると、この辺りの欧州車からは注意が必要でして
適当な常時電圧やIG-ONでの電圧供給部分から電源を取得してしまうと
各ユニットが誤動作を起こし、エラーを吐き出してしまいます。

えっ?

そして我々ビークルフィールドでも多数取り扱う

GRヤリスなども、適当に電源を取るとユニットエラーがでる代表格ですね。

ドキッとした方、結構多いのではないでしょうか?
プライベートでメーター付けちゃったけど・・・。

量販店でもこれらの情報共有はあまり徹底されていないようでして
同じグループ会社でも、各作業者によって温度差が激しいようです。

ではなぜ電源を分岐取得してはイケないのか?
そう言うクルマでは、どこから電源を取れば良いのか・・・?

それらの見極めをする前に、電気の基本をおさらいしましょう。

電圧×電流=電力

電圧は分岐しても変わりませんが
電流は変わってしまいます。
という事は分岐後の電力も変わるという事です。

子供のころ、皆さん滑り台で遊んだ事はありますか?
その滑り台の角度を電圧だと思ってください。
角度が激しければ激しいほど速く滑る事が出来ますね。

滑り台から砂場の砂を流した事、あります?

大体、滑り台の着地点って砂場になっている公園が多く
その砂をバケツに入れて滑り台の上に持って行きバケツをひっくり返すと
勢いよく砂が流れて行きます。

この砂の量が電流です。

電圧=滑り台の斜度
電流=流す砂の量

では、その滑り台が
途中から二股に分かれるタイプだったらどうなりますか?

上の簡易図が普通の滑り台で砂を流す様。
下の簡易図が二股になる滑り台で砂を流す様。

滑り台の斜度が変わらなければ砂が流れる速度は変わりません。
なので分岐された後でも滑り台の斜度が変わらなければ
流れようとする砂の速度は変わりません。
でも二股後には砂が分散されるので砂の量は半分ずつになります。

電圧は分岐しても変わりませんが
電流は分岐すると変化する。

簡単な説明ですが、理屈は理解して頂けたでしょうか?

では、追加メーターの電源を適当な所から分岐すると
なぜNGなのか?

それは最近のクルマの制御が昔のクルマから変化したからです。
そうです、今どきのクルマのセンサーは電圧では無くて・・・

ここから先は

578字 / 2画像
この記事のみ ¥ 2,980
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得