全国統一ではない路線バスの乗り方。運賃の支払いはいつやるの?
◆今日の要点
●路線バスの乗り方は全国統一されていない。
●運賃の支払い方法も、統一されていない。
●整理券の発行が無い路線もある。
●大都市ほど前の扉から乗る。郊外・地方は後の扉から乗る。
路線バスの出入口と現金での運賃の支払い方法
身近な乗り物である路線バス。しかし、地域によって、乗り方が違うことを知っていますか。当たり前と考えているでしょうが、ここで整理してみましょう。
皆さんはバスに乗る時、前と後の扉、どちらから乗車しますか。東京23区内や大阪市内などに住んでいる方は前の扉から、それ以外の地域に住んでいる方は後の扉だと思います。実は地域によって、異なっているのです。
また、運賃はいつ払いますか?「前から乗る」と答えた人は乗車時、「後から乗る」と答えた人は降車時と、答えるでしょう。これは、運賃が路線均一なのか、複数の運賃が乗った距離によって設定されているのか、その違いによるものです。
均一運賃の場合、バス停や運転士さんの横にある料金箱に運賃額が記載されていることが一般的です。その運賃を乗車時に支払います。
複数の運賃がある路線では、車内前方に運賃表示器や、運賃案内版があり、それを見て自分で確認する方式が一般的です。このタイプの路線では、乗ったバス停を証明する方法として、車内に整理券発行機があり、乗車時に整理券を取ります。
その整理券を降車時に運転士さんに、現金と一緒に渡し、正しい運賃を支払う方式です。多くの路線では、整理券が持っていない場合、その路線の始発から乗車したものとされます。
均一運賃の路線では整理券の発行はありません。
交通系ICカードで運賃を支払う場合
近年、普及が進むSuicaなどの「交通系ICカード」で、運賃を支払う場合は以下の通りです。
●均一運賃の路線
乗車時に料金箱にタッチして支払う。タッチ回数は1回のみ。
●複数の運賃がある路線
乗車時と降車時の2回タッチする。乗車時は乗るバス停をICカードに登録させる。降車時に運賃を精算する。
路線バスの乗車方法、運賃支払い方法まとめ
【1】前乗り・後降り【大都市に多い方式】
【1’】前乗り・後降り(均一運賃ではない路線)
【大都市と郊外の境目に多い】
【2】後乗り・前降り【日本の大半の路線バスの方式】
【3】前乗り・前降り【観光地の路線や、過疎地域の路線に多い】