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家畜でも愛情たっぷりに育てられれば幸せなんじゃない? | veganへの質問シリーズ⑩


『約束のネバーランド』という漫画をご存知でしょうか。

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(出典:amazon

漫画は2016年から週刊少年ジャンプに連載され、2020年6月に完結しました。累計2600万部を売り上げるなど、近年稀に見るヒット作品です。アニメ化・実写映画化もされているので目にした人も多いのではないでしょうか。

概要👇

作品の舞台は「孤児院」。「ママ」と呼ばれる院のシスターが30人近くの子どもたちと生活を共にします。自然豊かで広大な敷地のなか、赤ちゃんから12歳までの「孤児」たちが、伸び伸びと、幸せそうに生活を送ります。彼らは、6歳から12歳の間に必ず里親が見つかり孤児院を去ることになる、そうシスターに教えられています。
実は、孤児院には「人間飼育場」という裏の顔があり、優しいシスターは「食用児」の監視員。大切な食料が怪我や脱走しないよう管理していたのです。孤児たちは「食肉」として食べられるために大切に育てられているんです。愛情いっぱいに伸び伸びと育てられた子どもたちの脳味噌は、とても良質で価値のあるものになるそうです。

里親が見つかって外に出た子どもたちは、実は「出荷」されただけだった。その真実を知ってしまった一部の子どもたちは、自分たちの運命に必死に抗います。そんな彼らにシスターはこう語りかけます。

"ここで幸せに暮らして死ねるならいいじゃない。"


どこかで聞いたようなセリフですね。

いくら愛情をたくさん注がれて育っても、いくら伸び伸びと生活することができても、その先に待ち受けているのが「死」だと知ったらどうでしょう。自分の立場に置き換えて考えるとすぐに結論は出ると思います。誰だって嫌ですよね。

それは家畜と呼ばれている牛・豚・鶏たちも同じです。屠殺場に運ばれてくる彼らの目を見たことがあるでしょうか?必死に抵抗して泣き叫ぶ彼らの声を聞いたことがあるでしょうか?みんな必死に生きようとしています。その様子を生で見聞きしたら「愛情たっぷり注ぐから。美味しく感謝して食べるから。」なんて絶対に言えません。

*ブタさんのお見送りに関する記事はこちら👇


人道的な屠殺は存在しません。


「人道的」という言葉は、人間が罪悪感を薄めるためにつけたこじつけで、本来「屠殺」という言葉の対極にあるべきものです。

そもそも日本の動物福祉は世界でも最下位です。伸び伸びと愛情いっぱいに育てられた家畜たちなんてほんの一握りしかいません。自由に伸び伸びと愛情いっぱい。そんな家畜の良いイメージはCMをはじめとするメディアによって巧妙に作り上げたもの。消費者が抱く罪悪を払拭させるためにこうせざるを得ないのでしょう。

*日本の動物福祉について言及した記事はこちら👇


結論。

そもそも家畜たちは愛情たっぷりに育てられていないし、仮にそうであったとしても死にたくない。

人道的な屠殺なんて存在しない。


ひとりでも多くの人が「食」に隠された真実を知り、自分の生活を振り返ることを願って止みません。

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